スピリチュアルカウンセラーのエマです。
私自身、エンパス体質ですがこれまでに5,000人以上のカウンセリングをさせていただいております。お客様の悩みは私が得意とする恋愛相談から転職、職場の人間関係まで様々です。
さて、今回のお題ですが、『エンパス体質だからこそカウンセラーになりなさい』の間違いなのかと聞かれそうですね。
これはとても深いお題だと個人的には感じています。
お仕事として専業でプロのカウンセラーとして活動するのか、副業的に隙間時間を利用してやっていくのとでは大きく違うことがあるからです。
今日は私のこれまで8年間に渡るカウンセリンラーとしての体験を踏まえて、このことについて書いてみたいと思います。
目次
エンパス体質だからこそ安易にカウンセラーにならない方がいい
私の答えとしては、エンパス体質だからこそカウンセラーに向いているとは思います。しかし、それを生涯の仕事としてやり抜く覚悟がなければ安易にならないほうがいいと思っています。
仕事とは本来、得意なことで始めた方がすぐに利益に繋がりますが得意なことと好きなことは別問題としてとらえないと、いつか苦しくなってやめてしまいます。
なぜなら、仕事というのはキャリア実績を積むからこそ(経験が自分の血肉となって初めて誰かに価値提供をできる)効率的にお客様の問題を解決できるプロと呼ばれるわけですから、続けることが前提となります。「続けられること」と言い換えた方がいいかもしれません。
実際に私がこれまで出会ってきた同業者でも途中でやめてしまう人が多いのが現状です。それは、どんなに有名でTVにでようがラジオにでようが同じで、原因はむしろ有名になればなるほど「続けられない理由」が出てくるからです。
その理由は「エネルギー管理が容易ではない」ということです。要は、人時生産性の高い仕事なのでその母数が多ければ多いほど必然的にやれる人数が限られてきますので疲れがたまり取れないのです。
有名になればなるほど「相談したい」「助けてほしい」というその他大勢の意識が飛んできます。念ともいうべきかもしれません。悪いものではありませんが、やはり念というのはその人の脳裏に浮かんだ時点で相手に飛んでいくものです。無意識の世界ですし、誰かを責めるつもりはありませんが、そういうものなのです。
エンパス体質であれば、普通の人よりも感度が高いわけですからその「念」を何倍も感じ取ってしまいます。その受けた「無意識の集合体」に対してスルーできるのか、できないのかは技術もありますし、その人の性格にもよるのです。気にしない人は気にしないでしょうが、優しい人は自分事のようにとらえ「なんとかしなくちゃ」となるわけです。
それくらいエンパス体質でカウンセラーをやるということは「カウンセリング」という仕事とは別の部分で自分のエネルギーを消耗し、また、自己管理能力を問われる仕事です。実際、カウンセラーという立場上悩みを気楽に打ち明ける場所や相手もいませんし、自分が一番よくその原因も分かっていますからとても孤独でストイックです。
実際、全米NO.1サイキックリーダーのロックガールに質問をしたことがあります。
「カウンセリングを1日に6人ずつ行っていますが、とても疲れます。私はカウンセラーに向いていないのでしょうか?」
彼女の答えはこうでした。
「逆ですよ。カウンセラーとして向いているからこそ、それだけのお客様が来てくださっているのです。問題はカウンセリングではありません。やり方です。時間を区切って、エネルギー管理をしなさい。受付、案内は別の人に頼んで、カウンセリングにだけ集中できる環境にしなければエネルギー補充をする時間がなく、消耗してしまい続きません。やり方の問題ですよ。」
彼女は歌手のシンディ・ローパーなどアメリカ全土から著名人が通うサイキックリーダーでカウンセラーでもあります。
(左 ロックガール、右 わたし)
エンパス体質でありながらもカウンセラーという仕事をするということ
一言でいえば、エンパス体質は他人の感情を敏感に察知することができる能力者です。他人の感情を察知するということは「良い感情」も「悪い感情」も同じくらいたくさん感じ取れます。
カウンセラーに来る方の多くは何かしらの問題を抱えていて、それを解決したいという目的があってカウンセリングという解決法を選んで来てくれます。
エンパス体質であるないにかかわらず、カウンセリングという仕事をする人は他人の悩みや問題を理解して扱う仕事です。
本来、悩みや問題に対する解決策というのはいくつかあるはずですが、そのいくつかの中からその相談者にふさわしい解決策へ導いてあげるのがこの仕事のゴールです。
エンパス体質でありながらカウンセラーとして仕事をするということは、相談者の悩みの元となる問題や現状を聞く際にまるで自分事のように感じ、悲しい出来事であれば自分のことのように胸を痛めるような場面が日常茶飯事となることを覚悟しなければなりません。
エンパス体質でカウンセラーを仕事とする場合に本業と副業の決定的な違い
仕事とは価値をお金に変える活動です。
ここで、そのお金を構成するものを見てみましょう。
売上(お金)=単価×人数×回数
です。
仕事としていく以上、売上目標があるのは当然です。むしろそれを達成できなければ仕事として成り立ちませんから、仕事としてやる意味がありません(食べていけません)。
エンパス体質の人がカウンセラーになれば、人数と回数のところが多ければ多いほど、他人と接する機会が増えるわけです。たくさんのエネルギーに触れます。しかし、ここの数が自分のキャパシティを超えればカウンセリング業務に支障がでてくると言わざるを得ません。
なぜなら、影響を受けるエネルギーの質が「悩み」や「苦しみ」である以上、ある程度のところで線引きをしないと自分の身体への負担が大きくなり、疲労となって自分に蓄積されていくからです。
そのため、自分はどれくらいの人数(回数)までなら大丈夫なのかというのを常日頃から知って、意識しておく必要があります。
本業と副業での圧倒的な差はこの「提供時間」×「自分のキャパシティ」による疲労格差だと思っています。
カウンセリング時間×自分の能力=消耗するエネルギー
副業だから疲れない、ということを言っているのではありません。本業となれば、カウンセリングに従事する時間が圧倒的に多くなり、立て続けにカウンセリングをしたり毎日それを行ったりするのであれば、それ相当のエネルギーを維持管理していかなければいけないということです。
もちろんもともと能力が圧倒的に高い場合、何人、何時間、カウンセリングをしても疲労を感じない方もいらっしゃるとは思います。しかし、私がこれまで出会ってきたスピリチュアル業界で仕事をする方で「何人やっても全然平気♪」という方はもれなく、何かしらの対策をされていました。塩を使ったり、滝に打たれたり、インドに修行に行ったり・・・それぞれではありますが、何もしていない人は一人もいませんでした。
エンパス体質でカウンセラーを仕事として本業とする場合に気をつけたいこと
カウンセリングではもちろんお客様からの嬉しいご報告もあり、そんな時はやりがいを心から感じ、とても嬉しいものです。しかし、ネガティブな感情を伴う話を聞かねばならないこともあり、共感力の高い能力を生かして、良い解決の糸口を的確に早く発見できたとしてもカウンセリング時にそのときの感情を受け取ってしまい引きずってしまうこともしばしばあります。
なるべく、共感はしても相手の感情を受け流すという技術を習得しない限り、カウンセラーとしての仕事は長続きしないでしょう。
相手の感情と自分の感情をしっかり区別して、影響を受けないための訓練をエンパス体質のカウンセラーは特にしておかなければなりません。
影響を受けない訓練とは、エンパス体質のつらい症状を和らげることを日常的にしつつ、カウンセリング中に意識的に相談者と自分の間に目に見えない距離を置いて、相談者から自分を遠く引き離しておくということです。ロックガールのアドバイスにもあるように仕事の時間管理をすることも合わせてやらなければいけません。
長年、エンパス体質でありながらカウンセラーとして活動しているかたは相当な努力と自己研鑽を見えないところでしているはずです。外は嵐でも自分の周りだけは無風であるかのように感じられる強い精神力を日々鍛えているのです。
<参考記事>
エンパス体質でカウンセラーを仕事として副業でやる場合に気をつけたいこと
エンパス体質でカウンセラーを副業的にやるなら従事時間が短くなる分、疲労も軽減されてうまくできると思われがちですが、そうとも限りません。
副業的にやる場合、カウンセリングをする時間、環境が特定できなかったり、カウンセリング以外の時間の使い方による影響で(本業の職場の環境や人間関係)落ち着いてカウンセリングをする気持ちになれない場合もあるからです。
もちろんその場合は仕事として受けるべきではないですが、エンパス体質の方は特に必要以上に場所や人の影響を受けてしまう傾向にありますから、常日頃から自分のコンディションを整えておかないとカウンセラーとしての役目を果たすことが難しくなる傾向にあります。
エンパス体質でもカウンセラー仕事として続けるには入念な計画を立てよう
とはいえ、カウンセラーが使命だという方もいらっしゃいます。
その場合は、しっかり計画を立てて自己管理を徹底して行うということが必須条件になります。
自己管理とは
自分のエネルギーを最良の状態に保つこと + 自分が相談者と関わる時間管理
のことを指します。
自己管理の具体例としては、例えばこうです。
・人数、回数を増やせない理由から料金を高く設定し、内容をさらに価値の高いものにして、緊急の場合や深く困っている人に絞ってカウンセリングする(本業として成立させるため広く、浅く、やるではなく限られた相談者に絞り深くより高い価値提供をする)
・毎日やるのではなく、曜日をきめてやる(場合によっては副業に切り替える)
・一定期間だけやると決めて、計画し、早めに引退する(カウンセラーとしての経験を生かし、別の仕事に就くなど)
・対面カウンセリングはやらないで、電話カウンセリングのみにする(対面は「視覚」からの情報が多いため共感しやすく「何とかしてあげたい!」という自分の欲求をダイレクトに刺激します。セパレーション「自分と他人の感情を区別する」が難しい方におすすめのやり方です)
実際私も今の業務提供の形に収まるまで、何度も変更してきました。今後も少しずつ変えていくと思います。それが結果的にはお客様のためにも自分のためにもなるからです。
エンパス体質でカウンセラーを仕事にしたい方へ(まとめ)
エンパス体質だからこそわかる人の気持ちがあります。共感力の高さは相談者の哀しみを癒し、すこしでも心が軽くなるのをお手伝いできる素晴らしい能力です。
しかし、仕事をする上で得意なことと好きなことは必ずしも一致しているわけではありません。特に仕事となれば共感することが得意でも、心の距離を置くことが不得意ならば自分が辛くなってカウンセラーの仕事が嫌になってしまうかもしれません。その場合この仕事を続けるのは難しいでしょうし、嬉しい話はいくらでも聞けるけれど悲しい話は聞くのも嫌だという場合も、長くは続かないでしょう。
仕事とは、命そのものだと思っています。自分の命を何に費やして、この世の中にどう生かしていくのか。
費やした命がいつまでも花開き、誰かの幸せの糧となって後世にも生かされるためには、まずは自分が続けられるやり方や仕事の目的、計画を明確にすることが大切です。
実際にこれは、カウンセラーとしてやってみないとわからないこともたくさんあります。仕事をするのが都会なのか、田舎の一軒家なのか、電話なのかという場所の問題もありますし、自分が解決してあげられるテーマによっても相手が主婦なのか、サラリーマンなのか、若い学生なのかによってカウンセリングする時間帯も違ってくるからです。
相談者も自分も良いご縁となるように、有意義な時間にしていく努力は常に欠かせません。
エンパス体質さんでカウンセラーになりたいという方がいらっしゃいましたら、将来、素晴らしいカウンセラーさんが誕生することを心から願っております。この記事が少しでもお役に立てたら嬉しいです。自戒を込め、私も日々精進していきたいと思っています。
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<参考>エンパス体質の方におすすめの浄化スプレーはこちら
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