こんにちは。
スピリチュアルカウンセラーの冥賀都子(エマ)です。
ご質問がございました。
皆さんにもシェアという形で回答させていただきますね。
(ご質問)↓
こんにちは。
いつも楽しくLineなど見させていただいています。
今日は悩んでいることがあり、エマさんに聞いてみようかな、と思いました。 私の職場は代々本当に雰囲気の悪いところで、人間関係の悪さが酷
い職場です。
人の悪口、文句等酷く「高ストレス職場」と認定されて改善のために高圧的な態度の人は1人辞めされ、2人辞めさせ… となっているのてすが、最初はそうではなかったはずの人が最近気 が付いたら高圧的な人と同じことをしていることに気が付きびっく りしてしまいした。 それで、悩んでいるのは今までになかったタイプの人です。
人に文句を言ったり、強い態度に出たりすることはなく、見た目は弱々しく自信がなく消極的な人。仕事の覚えはとても悪いです。そ のため今までも怒られてきたことが多いからだと思いますが、何か 聞くとひと言目が「それは私がやったんじゃない」と言います。 こちらとしてはそんなことを聞きたいのではなく、何がどうなって いるのか?なのですが、言葉のキャッチボールがうまくできません 。 ジトッとした雰囲気をまとい、みんなから嫌われて避けられている
ような人で、私もあまり好きにはなれませんが、 攻撃してくる訳でもないし、「嫌ってはいけない」と思ったり、 嫌いだと思う自分がなにか悪い?みたいに思えてきてしまって。で すがその人が近づいてくると無意識に一歩足が下がってしまいます 。弱さを抱えた人なんだ、と思って優しくすることがどうしてもで きません。 攻撃性はありませんが、こういう人も「邪気」なのでしょうか?
なにか罪悪感を感じてしまいますが、自分が気持ちよくないという意味で関わらないほうが良いのでしょうか? (ペンネーム ひつじのメイプルさん)
まず、
攻撃性はありませんが、こういう人も「邪気」なのでしょうか?
というご質問への回答ですが、
私が考える結論から言いますね。
その人自体が攻撃的でもなく、ただ陰気な感じでそこにいるだけで「邪気」であるかということに関しては、「NO」です。
仮にその人をAさんと呼びます。
Aさんがひつじのメイプルさんに向けてご質問の中でありましたとおり、なんの悪気もない状態、別に攻撃するわけでもない状態ですから、Aさんそのものは「邪気」ではありません。
ただ、ここで気をつけていただきたいのは、ひつじのメイプルさんが例えば「Aさんのことを嫌いだから〇〇をしよう」、と思うことです。
それをすると、Aさんではなくて自分が「邪気」を帯びてしまいます。
誰かを好き嫌いと思うこと自体は人間ですから好き嫌いはあって当然ですし、まったく自然なことですが、周囲の環境がきっかけで自分自身が「邪気」を発する人になってしまうパターンです。
人間関係、特に集団の中で特に多いことで気をつけなければいけないのは、この、自分はもともとそんなつもりはなかったのに、いつのまにか「邪気」を帯びてエネルギーが運気を下げる方向に変化してしまうということです。
Aさん自身が身にまとっている「気」自体は「邪気」ではありません。ただの人間としての「気」です。
しかし、もしもAさんが自分の「気」というエネルギーをテガティブなものに転換して誰かに向けて発した時には「邪気」になります。言葉に乗せて発する人もいれば、暴力などの態度に乗せて表現する人もいるでしょう。そして、相手の心や身体を傷つけます。
「邪気」とは受け取る側から見た「良くない気」つまり、「悪い影響を周囲に及ぼすエネルギー」のことです。
「邪気」とは相手へ向けられた負のエネルギー
では、そもそも「邪気」とは何なのか?
ということについて、もう少しスピリチュアルな視点から書いてみようと思います。
「邪気」とは文字通り、「邪な(よこしまな)気(エネルギー)」です。
辞書で引くと、
1 正しくないこと。道にはずれていること。
(weblio辞書引用)
つまり、道理が通らないこと、です。
道理(どうり)とは、物事が進行するべき正しい順序や理由、またはその通りに進行することを指す言葉である。一般的には、社会的な規範や倫理、論理的な筋道を示す際に用いられる。道理は、人間関係や社会生活における行動の指針となり、また、物事の理解や判断の基準ともなる。 道理には、個々の事象や状況に対する適切な対応や行動、それらを導く原理原則が含まれる。例えば、公平な取引や公正な判断、論理的な思考や議論などが挙げられる。また、道理は、人々が共有する価値観や認識、社会的なルールや規範を形成する基盤ともなる。 なお、現代では「道理に反する」という表現が用いられることもあり、これは一般的に受け入れられた規範や原則に反する行動や状況を指す。
(weblio辞書「道理」から引用)
受け取る側からすると、「よくわからない」「なんで?」「身に覚えがない」「理不尽な」「不可解な」エネルギーです。
受け取る側が向けられて納得のいかないエネルギー、それが相手からの「邪気」です。
ご質問の場合、Aさんは何かひつじのメイプルさんに向けて「なんで?」と思うようなエネルギーを発しているでしょうか?
もし、そうでなければ、Aさんそのものは「邪気」はありません。
ちなみに、Aさんがあきらかな悪意を持って他人に何かを発しているとすれば、「邪気」を発していると言えるでしょう。
負の感情、エネルギーが誰かに向かって発動した時に、「邪気」となり、相手に襲い掛かります。
「邪気」は他人に向けられた負のエネルギー
ここで余談ですが、子供は「無邪気」と言いますね。
子供は「邪気」が「ない(無)」のです。子供は自分がやることに躊躇したり「なんで?」「理不尽」という自覚がないからです。そして周囲の大人も「子供のやることはそもそも理不尽」「道理がわからないのが子供だ」というのを大人が認識しているからです。
例えば小さな子供がアリを足で踏みつぶす・・・そういうことを子供の頃に好奇心でやってしまったことがあるかもしれませんね。子供は道理がわかっていないからです。何が正しくて、何が道を逸れたことなのかを判断つかないからです。大人になって、なんてひどいことをしてしまったんだ、と思うでしょう。無邪気だからこその行動です。
そして、この「無邪気」の正体はエネルギーが「自分に集中して」いるということです。相手がどうとか、相手の気持ちとか関係ありません。自分がどうしたいか、だけです。自分がやってみたいから、興味があるから、知りたいから。自分の内側にベクトルが向いています。
無邪気の結果が他人に迷惑行為となる、ということは結果論としてあったとしても、そこには「子供とはこういうもの」という道理が通っています。
ですから子供は「無邪気」でそれを大人が見てその「純粋さ」が一生懸命で健気だから可愛い、と感じることもあるでしょう。
自分に夢中だからです。
話を戻します。
一般的には「邪気」といえば、受け取る側からすると「よくわからない」「なんで?」「身に覚えがない」「理不尽な」「不可解な」エネルギーです。
受け取る側が向けられて納得のいかないエネルギー=それが相手からの「邪気」です。
と先ほど書きました。
お化けや祟りもそうですね。
なぜかわからないけれど、悪さをする、良くないことが起こる、
となるから「邪気」という扱いをされます。
お互いに理由がわかっていたら、それは復讐ですね。一方的ではありませんから。
Aさんはひつじのメイプルさんに対して何も邪なエネルギーを発していないのに、例えば、周囲がAさんを避けて嫌っていることに同調して、自分もAさんを「良くない」と思うとします。「Aさんはきっと邪気だから、良くないエネルギーを発しているに違いないから、無視しよう」と考えたとします。
好き嫌い、とは別と考えてくださいね。
Aさんのことを「邪気だ」「悪いエネルギーだ」と考えるとします。そして、Aさんにそういう態度で接するとします。
すると、どうなるでしょう・・・。
Aさんにしてみたら、ひつじのメイプルさんの態度やあなたから発せられる「Aさんは邪気だ」という納得のいかない、理不尽エネルギーがAさんに向けられることになります。身に覚えのないことで無視をされたとします。Aさんは「なんで?私、何かしたかしら?」と思います。
そうすると、Aさんに向けて理不尽な邪気を発しているのは、ひつじのメイプルさん自身になります。
ご質問の冒頭にありました。
人の悪口、文句等酷く「高ストレス職場」と認定されて改善のため
に高圧的な態度の人は1人辞めされ、2人辞めさせ… となっているのてすが、最初はそうではなかったはずの人が最近気 が付いたら高圧的な人と同じことをしている
「高ストレス職場」はこうして作られていきます。
それこそ、無意識に、いつのまにか、そうなっていくというのは、こういった同調エネルギーによるものです。
おそらく、みんなが何かしら「理不尽な目」に遭っていて、それをまた「理不尽だ」とうすうす気づきながらもまた別の相手へ向けてしまう、なぜなら自分もそういう嫌な体験をしたからで、そういう嫌な体験を相手がしてもいい、というエネルギーが循環しているからです。
ひつじのメイプルさんが書いていらっしゃるとおり、最初はそうでなかったはずの人が・・・というのは、まさに、この負のループに無意識にはまってしまった人でおそらく、自分でもそんな嫌な雰囲気の人になっていることに気づいていないと思います。
そして、Aさんが「私がやったんじゃない」と繰り返して発言するのも、こういった「理不尽な目に遭っている人」を見たことがあり、自分もそうされた経験がおありなのでしょう。
自己防衛本能から、「理不尽な目に遭う前に」先に言ってしまうのでしょう。
そういう空気感の中にいるだけで、敏感な人は気分が落ち込み、ジトっとしてしまいます。
そういう「気」を邪気とは別にまとってしまうようになります。
そういう意味で、Aさんは「邪気ではない」と書きました。そういう性質のただの陰気な「気」です。
Aさんは誰かに向けて理不尽なことを言ったりやったりしていない限り、「邪気」ではありません。Aさんは今のその職場の空気がきっと自分に合わないので「暗い」エネルギーになっているだけです。楽しくないのです。
そして、その暗い雰囲気のAさんが好きか嫌いかは個人的に感じることですので、それは仕方のないことですが、Aさんに向けて(ここが大事です)、「あなたは暗いから邪気だ」と理不尽なエネルギーをAさんに向ければ、ひつじのメイプルさんそのものが邪気を帯びてしまうということです。
ですから、ご質問をいただいた時に、これは、冒頭の「高ストレス職場」を作り出す要因のひとりにならないように、ちゃんとその原理を伝えなければ、と思いました。
職場の重たい空気に気づいて、なんとかしたい、というのが伝わってきました。
ひつじのメイプルさんは職場の空気を変えたいし、自分の仕事を気持ちよくやりたいと思っているはずです。
「私じゃない」なんていう言い訳なんか聞きたくないし、「実際どうなっているのか」を知りたいだけだし、それは仕事をちゃんとやりたいからで、とても真面目な方、そして優しい方だとお見受けいたします。
ひつじのメイプルさんにできることは、周りの空気に同調しないことです。
まわりの人がAさんを嫌っていても、あなたが直接Aさんに意地悪をされたわけでもないのなら、「普通」でいいのです。普通の態度、みんなと同じ態度で接することです。
これでひつじのメイプルさんは自分が邪気をまとわずにすみます。
何かAさんのことで同意を求められても、首を縦にふる必要はありません。
「Aさん、暗くてやだよねー。」
と同調を求められても
「そうですか?」
とスルーしていればいいのです。
好き嫌いは個人的な話ですし、
一緒に陰口を言う必要はありません。Aさんが陰気なことと業務は関係ありません。
そして、自分がやるべきことに集中して、それを淡々とこなせばいいのです。
さらに、もし、この雰囲気をなんとかしたい、と考えるならば、その「理不尽なことをよし」とする会社の風潮を変えないときっと変わらないでしょう。
そのためには、みんなの意識を変えないといけません。
同調エネルギーを良い方向に活用するのです。
(同調エネルギーを良い方向に使えば、雰囲気も良くなっていくはずです)
ひつじのメイプルさんから、その一歩を始めてみてはいかがでしょうか。
理不尽なことには「ノー」と言える姿勢です。
またまた話が逸れますが、
『もののけ姫』という作品でタタリ神が出てきます。
タタリ神に触れると、自分もタタリ神になる、というあれです。
タタリ神は負の感情を爆発させた、外に向けられた怒りのエネルギーそのものです。それが、「祟り(タタリ)」と言われる所以です。
そして、そのタタリ神自体も、怒りと死への恐怖から、本来は動物神であった自分がタタリ神になってしまいました。
負の感情をどこかで、誰かが止めなければ、永遠に蔓延することを伝えていると思われます。
ただ、もしそれをすることでひつじのメイプルさんが会社での居心地が悪くなるというのであれば(改善のための行動により辞めさせられるなど)、会社のトップの姿勢、考え方の問題ですので、ひつじのメイプルさんにできることはないかもしれません。せっかく教育した人材に辞められて損失があるのは、会社のほうですので、それを繰り返していれば会社の経営にも響いてきます。なんとかしたいとは思っているはずですが。
そもそも、Aさんのように仕事の覚えの悪い人(という印象を周囲に与えている人)を雇ってしまうことが問題なら、それは人事の採用の仕方に問題があるかもしれませんし、Aさんが仕事を覚えられないのは個人の能力以前に会社のシステムそのものに無理があるのかもしれません。適材適所でない場合もあるかもしれません。あるいは、能力の高い人に頼るような仕組みになっているのかもしれません(だれにでもできる仕事ではない、という意味)。
私はご質問を読んで、Aさんも相当、我慢しているのではないかと感じました。人に文句を言うわけではなく、という言葉からも、見た目を弱弱しく振舞うことで、自分を守っているとも考えられるからです。
ひつじのメイプルさんも仕事をする上で、こういった環境ではなかなか本来やるべき仕事に集中できずに日々、ストレスも溜まり悩んでおられると感じます。
人生は
もっと楽しんでいいし、いくらでも方向転換してもいいのです。
(転職を含め、いろんな意味での方向転換です。)
自分自身が邪気を帯びないようにするためにも、「私は私」と割り切って、周りと一線を画して仕事に集中することです。
あるいは、
「理不尽に」いじめられてしまうかもしれない恐怖と戦いながら、自分も内心は嫌だと思いながらも周囲に同調し合わせて仕事をするよりも、もっと自分が仕事に楽しく取り組める場所を求めて今の環境を離れる準備をするなど、やれることはほかにもあるかもしれません。
ひつじのメイプルさんが自分の命をはって、先ほどの『もののけ姫』でいう登場人物のアシタカ(主人公、負の連鎖を止めるために自分を犠牲にして戦いました)になる必要はありませんが、負の連鎖を止められるように、あるいは自分がそこを離れることを心がけることはできるかもしれません。
誰にとっても時間は有限です。
まずは、自分を大切にすること(自分のするべきことに集中すること)で道は開けていきます。
我慢にもいつか限界が来ます。
できれば、Aさんにも優しい言葉をかけてあげられればいいですね。みんなの意識も変わるかもしれません。
あなたの人生はあなたのものなのです。
ひつじのメイプルさんの笑顔が増えますように、遠くから応援しております。
本日も最後までお読みくださいまして、どうもありがとうございました。