スピリチュアルカウンセラーのエマです。
生霊として有名な日本人は?と聞かれれば、「六条御息所(ろくじょうみやすどころ)」でしょうか。
『源氏物語』に登場する光源氏の元恋人で光源氏が愛した女性に取り憑き、殺してしまう「生霊」として描かれています。
物語とはいえ、心中穏やかな話ではありません。この物語は平安時代に書かれたものですが、今から1,200年以上も昔に「生霊」の概念はあったわけです。
「不倫や略奪愛で幸せになりたいと思っているのに生霊に取り憑かれることはあるのでしょうか?」
今日はそんな疑問にお答えしたいと思います。
目次
不倫恋愛などで襲ってくる生霊の正体は相手への「執着」
生霊とはそもそも「嫉妬」が相手への執着となり、無意識に「想念」を相手に向けて飛ばしている状態をいいます。また、飛ばされた相手がその「想念」を無意識に察知して、体調不良になるなどの症状がでることで「生霊だ」と発覚することが多いのが特徴です。
サイキッカーや感受性の高い人ですと、体調不良になる前に相手の「想念」を察知することができます。
この「想念」がいわゆる「サイキックアタック」とも呼ばれるもので、受けた人は目に見えない何かに攻撃を受けているように感じます。それは、耳鳴りや嫌な予感、肩が重いなど人によって症状の現れ方に差があります。
不倫や略奪愛では関わる全員が生霊を飛ばし合っている場合もある
ここで、生霊となるのは恋人や配偶者を奪われた側、とくに女性と思われがちですが、実際はライバル相手に執着する略奪した側も生霊となってライバル相手に向けて想念を発している場合もあります。
いずれにしても、感情をベースにした嫉妬などの強い思いが相手へ向けられた時点で生霊となって瞬時に相手のところへ届いています。
実際に自分の姿という実態はないにも関わらず、相手の目の前に現れることもあります。
相手から生霊を自分に飛ばされていることもあれば、自分が相手に飛ばしていることもあるということを自覚しておきましょう。
不倫や略奪愛で生霊に取り憑かれる原因は「本気」じゃないから
生霊に取り憑かれる人というのは、「愛」を軽率に扱い、本命の相手だけでなく元恋人や配偶者をも大切に扱っていないことが原因です。
要するに今の恋人にさえ、「本気ではない」場合です。
今の恋人に本気であれば、本来たとえ元恋人からの生霊が飛んできても跳ね除けるだけのエネルギーを作り出すことができます。
ドラゴンボールの「かめはめ波」を思い出してください。エネルギーはエネルギーで返すしかありません。
生霊の正体は執着心が作り出した想念の塊です。想念の塊に対抗できるのは、同じように想念の塊で、この場合「二人の愛のエネルギー」でしか対処できません。
不倫や略奪愛で元恋人や妻からの生霊を寄せ付けない武器は「愛」のエネルギー
ひとりのエネルギーでは相手の想念にはかなうはずもありません。相当な悔恨や嫉妬、執着がある場合の生霊のエネルギーは尋常ではないはすです。
しかし、二人で力を合わせれば2倍どころかそれ以上のエネルギーに増幅することができるでしょう。
裏切られた側からすれば理不尽かもしれませんが、すでに発生してしまった生霊を寄せ付けないためにはこの「愛」のエネルギーを使うことが最大の防御となります。要は、霊の世界もエネルギーによる「説得」が必要なのです。成仏できない例を「もう、この世にはいないんだよ」と説得するように生霊にも「あなたのエネルギーは受け入れられないの」ということをエネルギーでもってして教えてあげなければいけません。
そして、そうしてあげることが生霊を唯一鎮め、昇華させてあげられる方法でこれにより、生霊を飛ばしていた人も執着を手放し、別の新しい恋に一歩踏み出せるのです。
不倫中に生霊に取り憑かれる人の具体的な特徴
ダブル不倫、どちらかに家庭がある場合の不倫で生霊に取り憑かれる人というのは、配偶者と恋人への愛のエネルギーが不十分な場合です。
生霊の正体が「配偶者」の場合もあれば「恋人」の場合もあります。
あなたに向けられた想念が生霊という厄介なものに変身しないためには、「配偶者」にも「恋人」にも同じくらいの愛のエネルギーを注いでおかなくてはなりません。
そもそも、ひと昔前の愛人を囲っている男性というのは愛人にも妻と同じくらいの生活費を渡すなど、二人に同じような待遇ができる男性でないと世間が認めないという風潮がありました。
それは移動手段、連絡手段など今と違って非常に不便でしたから、公認という形をとったのです。
もちろん、女性間には「嫉妬」はあったはずですがライバル相手にも自分にも同じ愛が注がれてそれぞれの女性が満足していれば生霊を飛ばすほどには発展しなくてすむはずです。
略奪愛のあとに生霊に取り憑かれる人の具体的な特徴
この場合、略奪愛ですから相手は到底納得していないのが普通だと思います。相当な恨みや悲しみ、嫉妬の念で生霊を飛ばして来るはずです。
しかし、ここでも二人の愛のエネルギーが十分あれば、その生霊さえも入る隙を与えないほどの強大なエネルギーによって、生霊そのものを愛で包み、昇華させられることができるのです。
愛のエネルギーが偉大と言われる所以はここにあるように、愛のエネルギーは癒しのエネルギーとして悪想念をすっぽりと光で包み込み、光の中に溶かしてあげることができます。
要するに、生霊がすっかり二人の愛のエネルギーを前にして「諦めざるを得ない」ことを認識させられた時に生霊も救われるのです。
生霊に取り憑かれるということは、二人の愛のエネルギーが足りないということにほかなりません。
片方の愛が冷めていたり、すでにほかの異性に心奪われていたりすれば、自ずと生霊に取り憑かれるのは時間の問題です。
ただし、例外があって、どちらかの男性遍歴あるいは女性遍歴が激しく、生霊の数が多い場合、二人の愛のエネルギーでは昇華させられない場合があります。
その場合は仕事などを通じて社会貢献、あるいは寄付などをして徳を積むことである程度生霊の被害を避けることはできます。しかし、避けられない場合は弱い部分に症状としてでてくる傾向にあります。例えば、パートナーの女性の持病が悪化するなどが挙げられます。
不倫や略奪愛では生霊に取り憑かれないために「本気」でなければやめておくのが無難
このように、生霊とは相手から飛ばされたり、自分も飛ばしたりと無意識にエネルギーを消耗するものです。
たとえそれが無意識だとしても、肉体的に不眠に悩まされたり、精神的に不安が続いたりと身体に現れてくることもあり、肉体的にも精神的も消耗を避けられないのが不倫や略奪愛といえるでしょう。
そもそも恋愛の醍醐味は元気になる、笑顔が増える、幸せになる、ということのはずです。生霊のリスクを負ってでもパートナーと一緒にいたいのか、考えなくてはなりません。
中途半端な恋愛なら、やめておいたほうが命のためには賢明です。また、どうしても離れられない相手なら、惜しみなく愛を注ぐ覚悟で臨まなければ誰も幸せにはできませんし、自分も幸せになれません。
不倫や略奪愛で順調だった二人の愛が冷めた時、生霊は攻撃してくるのか?
せっかく愛のエネルギーで生霊に諦めてもらったのもつかの間、二人が別れてしまったらまた生霊に攻撃されるのでしょうか。
この場合、生霊が昇華できていなくてその辺をさまよっていた時に自分のエネルギーが生霊と元のエネルギーと同調してしまうと取り憑かれる可能性があります。
エネルギーというのは同じ質のエネルギーと引き合い、また引き寄せ、引き合うものです。
ですから、例えば略奪愛で奪ったはずの彼女が逆に誰かに略奪されたなら、自分が捨てた元彼女のエネルギーと同調することになります。
この時、元彼女とお互いに居心地がよければ復縁となりますし、あなたのほうが弱っていれば元彼女からの不快な生霊からのエネルギーは避けられないでしょう。
まとめ
不倫や略奪愛で生霊を心配するなら、はじめから「本気」になれない恋愛には手をださないことです。
また、不倫に関しては配偶者と恋人に対する2人分の愛を注ぐ覚悟をもつことでしか生霊から全員を守る術はありません。
略奪愛なら、徹底的に幸せになることです。
傷つけた人がいるならその人へ謝罪の念を抱くより、自分たちがしっかり幸せになることでです。
過ちを犯すのが人間ですし、過ちを通して人生の大切なことを学ぶ生き物だからこそです。
中途半端に誰かを愛するなど、たくさんの人に手を出すことはそれだけ生霊を作り出す機会を創出し、命を縮めます。さらに自分の周りの弱い者を犠牲にしかねません。
生霊といえども、実態は人間の感情です。人間を大切にする姿勢が常にある人はそもそも生霊とご縁がありません。仮にご縁ができたとしても、むしろ生霊と化したその本人をを救ってあげられるのです。
このように、生霊に取り憑かれない唯一の方法は、目の前の相手を真剣に命を懸けて愛すると自分が心に決めるだけなのです。