エンパス体質でつらい思いをしている方、我慢するしかないと思っていませんか?
実はエンパス体質のつらい症状の原因を知り、それを取り除く方法を知ることでエンパス体質でも不安なく、日常生活を楽しむことができるようになります。
私自身、実はエンパス体質でありながらもカウンセラーとして10年近く活動しています。これまで直接対面で5,000人以上の方の人生に向き合い、その方が自分らしく幸せに生きるためのカウンセリングに携わってきました。カウンセラーを始めた当初はやはり、エンパス体質特有のつらい症状で悩みました。ですので、エンパス体質でならではの悩み、苦しさはよく承知しているつもりです。しかし、だからといってカウンセラーという仕事ができないわけではありません。共感力が高いことは強みでもあります。
今回は私の体験を通じて試行錯誤して導きだしたひとつの答えにすぎませんが、過去の私と同じようにエンパス体質のつらい症状を改善したいと願う方に向けて、それを克服する方法と対策をまとめてみました。
目次
エンパス体質のつらい症状は改善できる
まず、エンパス体質のつらい症状は改善できるということを知ってください。
そもそも、『エンパス体質』とは何か?ということですが一言で言えば
共感力が高く、他人の感情や腹で思っていることを空気でわかってしまう性質の人で特にネガティブな他人の感情を長く引きずってしまうタイプの人
と言えるでしょう。
「他人の喜びは倍、悲しみも倍」という受け取りあたかも自分事のように喜んだり悲しんだりしてしまう人はそもそも共感力が高いと言えます。しかしあえて「エンパス体質」という区別をするなら、特に誰かのネガティブな感情(この場合、悲しみや苦しみなど)を無意識に引きずってつらい思いをしている場合です。その場合は単なる共感力が高いというよりも他人のネガティブな感情に引きずられて疲労感を抱えてしまい、自分の日常生活に支障をきたしてしまうということです。
自分がエンパス体質だと気づかないまま時を過ごしている人も多いのですが、エンパス体質だと分かっていてもエンパス体質のつらい症状を諦めてしまう方が多いのが現状ではないでしょうか。
それは疲れすぎて手遅れになってから気づくため、「自分の性格のせいだ」と思いこんだり、どうにもできないというように思考がネガティブになったり、余計に悪い気を引き寄せる環境を自分が作ってしまうという負のループに陥りがちです。
しかし、エンパス体質はただの性質にすぎないのでその特徴を理解し、対処すれば怖いことはありません。(日本人の5人に1人が「エンパス体質」だと言われています。)不調の原因をもっと具体的に知って、しかるべき対策をすればいいのです。
パワーストーンを身近に置くのもひとつの方法ですが、それではまだ不十分です。生きている以上どうしても他人との関わりは避けられません。
だからこそ、エンパス体質と上手に付き合っていくことを学ぶ必要があります。
エンパス体質のつらい症状をそのままにすると仕事にも支障がでてくる可能性がある
原因を知らないままエンパス体質特有の不調をそのままにしておくとどうなるでしょう。
まず、元気がなくなりやる気も失せます。さらにモチベーションがあがらず疲労感ばかりが残るため、寝たのに疲れが取れない時と同じような状態が続き、生活に支障をきたすようになります。
生活に支障をきたすとは、なんとなく慢性的に疲れている感じがして元気がでないために「本来のやりたいことができない」「夢を実現できない」「仕事に支障がでてくる」「人と会うのが憂鬱・億劫」といったことに繋がってしまうことです。(注意:単に怠け癖の人は別の問題なのでエンパスとは関係がありません)
とにかく、病気でもないのに元気が出ない、ということです。
こうなってきたら、早めに対策を打たないと回復するのに相当な時間を要します。
そんな事になる前に自分が「エンパス体質なのでは?」と感じる方は是非、日頃から対策しておきましょう。
エンパス体質のつらい症状の具体例
まず、その対策を知る前にエンパス体質ならではのつらい症状を見てみましょう。
以下に列挙したものは私がこれまで感じた「慢性的につらい症状が出ている場合」の具体的な症状です。他にもあるかもしれませんが、エンパス体質の方の話を聞いたり調査したりしてみましたが、大きくズレることはないように思います。
背中が痛い、肩が重い、目が開かない、顔色が悪い、味がよくわからない、寝たような寝なかったような熟睡度がわからない、テレビを見ているのに映像が目の前を流れるだけで内容が頭に入ってこない、声をかけられても気づかない、記憶が飛ぶ、人に近づきたくない、電話の音に嫌悪感を持つ、見間違える、気づくと水分補給を忘れている、人の匂いで気持ち悪くなる、電気屋さんにはいると落ち着かない、集中して本が読めない、性欲がわかない、いつ食事したか忘れる、傷んでいる食べ物の臭いに気づかないで食べてしまう、お風呂に入るのが億劫
これらは、「結果的に症状としてでている」という話で背景にあるなぜそうなのかは細かく見ていくと理由はぞれぞれあるのですが、共通していることは外部からの情報により自分がネガティブな共感をすることで身体の感覚(本能)がいろんな意味で「鈍い」状態になっているということです。
エンパス体質のつらい症状の原因
これら列挙した具体的なエンパス体質のつらい症状ですが、これはエンパス体質特有の共感力が高いために起こるストレスが原因と考えられます。
まず、感受性が高いことによるネガティブなストレスで脳が正常に機能しなくなると「やる気」というモチベーションを下げることになります。実際、脳科学で「やる気」を司る前頭前野という部分はモチベーションをコントロールします。この前頭前野がストレスを受けることにより正常に機能しないので、モチベーションが上がりにくい状態に陥りやすいのが「エンパス体質」の人です。
光があれば影があるのは当然ですから、もちろんこれを真逆に応用すればエンパス体質でない人よりもエンパス体質の人のほうが「やる気」に満ちて高いモチベーションで仕事をこなすということも可能です。(長くなりますのでこれはまた別の機会に話します)
さらに脳が正常に機能しないストレス原因のひとつに『自我消耗』と呼ばれるものがあります。
エンパス体質の人が特に受けているストレスは『自我消耗』です。
『自我消耗』とは感受性が強すぎることにより引き起こされる「否定的な感情」の存在を指します。
要するに、本来鈍感な人であればスルーしてしまい、ストレスに感じる必要などないけれどもエンパス体質の人にとっては「おや?」と感じるがゆえにそこから深読みしていつのまにか気分的にテンションがさがり、モチベーションがさがるという状態です。
『自我消耗』の例を挙げます。
例えば、あなたは友達の家に招待されて夕ご飯をご馳走になることになりました。
友人の家を訪れるとまさに夕ご飯の支度中です。ステーキがジュウジュと焼かれる音と美味しそうな匂いがキッチンから漂ってきます。(あなたはお肉が大好物だという前提で)しかし実際に食卓に運ばれてきたのは簡素な目玉焼きだけだったとします。
あなたは期待していたのに、目玉焼きがでてきました。ステーキはあなたのために焼かれたものではありませんでした。相手にどんな意図があるかはわかりません。あなたは「肉は食べない人」と思っていたかもしれません。相手を責めることはできませんが、内心相当ガッカリするのは事実です。
この時に脳内では「私、本当は歓迎されてないのかも?いじわるされたのかも?」という否定的な感情が湧いてきます。
エンパス体質のつらい症状の原因となる「否定的な感情」というのはこういったなんとも言えないモヤモヤしたネガティブな感情や不快な経験を指します。そしてそれが「非常に些細なこと」に対して感じるのがエンパス体質の人です。
自分から能動的に何かをしたわけではありませんが(実際は友達の家に行っただけ)嫌な感情を持つことになりました。(例としては悪意を感じなくもないのですが、事実は目玉焼きがでてきた、ということでしかないということを伝えたかったです)
エンパス体質の人は自分から何かをしたわけではないけれど、隣の人がひどくイライラしていたとか悲しい場面にたまたま遭遇して見てしまったという時に通常の人より特にセンシティブに負の感情を抱きやすい傾向(これが不快な経験となり、否定的な感情を引き起こし、自我消耗に陥る=ストレス)にあります。
当事者ではないけれどあたかも体験したかのように感じてしまいます。そこからいろんな妄想が膨らみます。
ですから、結果としてエンパス体質でない人よりもエンパス体質の人のほうがストレスを感じる頻度が多く度合いも大きくなることになります。
エンパス体質のつらい症状を引き起こすストレス因子『自我消耗』をなくす方法
エンパス体質のつらい症状を改善する近道は基本的に本来人間に備わっている自己治癒力を高めることです。自分の中の生命力を高めると言ってもいいでしょう。スピリチュアルな言い方をすれば、自分のエネルギーを高め、負を寄せ付けない(浄化する、魔除ける)ということになります。
以下はエンパス体質特有の『自我消耗』を軽減する具体的な方法です。どちらかというと症状がかなり酷くなった場合を想定して書きましたので、極端なことを書いている部分もあります。つらい時、応急処置的にやってみると効果的な方法です。
音 ー機械音から離れる 汚い言葉を聞いたらすぐに打ち消すまたは耳をふさぐ
目 ー自然の色、天然の色を見る
鼻 ー人工的な匂いを遠ざける
舌 ー添加物を食べることをやめる
肌 ー下着の素材を木綿か絹に変える
髪 ー整髪剤はつけないで自然なままを心掛ける
爪 ー伸びた爪は切りマニキュアは落とす
住まいー家族以外の人は入れない
家族 ー子供と遊ぶ
動物 ー触れ合う
外でー大木に抱きつく 根元に注意(木の根を踏まないように)、一日最低15分は日に当たる(メラトニンなど細胞を目覚めさせる)、夜は星を数える
持ち物 ー石に触れる 、持ち手部分が自然素材のバッグ、木綿のハンカチやタオル、塩、ポイント水晶 、ペンデュラム
筆記用具 ー鉛筆を使う
行動ーひとりで過ごす時間を作る、2行でいいから日記を書く、部屋はなるべく裸足で歩く、散歩する、歌う、笑う、食べたいものを食べる、よく水を飲む、お風呂に一日二回入る、お風呂でなるべくスクラブなどを使って汗をかく、悪口は言わないし聞かない、草花を褒める、アルバムや写真は見返さない、SNSは見ない、気分がすぐれない時は塩を舐める、思考で判断できない時はペンデュラムに聞く、迷ったら白い服を着る、電磁波を出すものから離れる(電子レンジ、ホットカーペット、テレビ、ラジオ、パソコン、スマホ)、プラスチック製品よりもできれば自然素材の物を選ぶ、「水晶水」を飲む、ホワイトセージで自分のオーラを浄化する(オーラクリアリング)
なぜ、そうするかはひとつひとつ細かく理由がありますが、かなりの長文になりますのでここでは要点だけお伝えします。基本的には「自然」を活用して「自分が本来もっている力を取り戻す」作業です。
たぶん全て実行するのは今の便利な生活では難しいと思います。私たちの生活は今世紀、第二次産業の発展のおかげで電力や電子機器に囲まれる生活が当たり前になったからです。
しかし、もし不調が続いた時にこれらの対策を知っているのと知らないのでは心強さが全く違うのではないでしょうか。「エンパス体質」のつらさを軽減するのに頑張ることや根性、気合を入れるといったことはむしろ余計に疲れを助長します。
仮につらい症状がでた時に一週間、上記のことをひとつかふたつ心がけてやってみてください。一部できることから実践してみてもそれが十分効果的だとわかるはずです。
具体的にはだいぶ身体が楽になることを実感できるはずです。
仕事を変える必要がなくなるかもしれません。これまで手をつけられなかったことに着手できるかもしれません。友達との距離を覚えて友達付き合いが楽になる可能性もあります。
まとめ
エンパス体質のつらい症状がどれほどつらいかは体験した人でないとわかりません。
エンパス体質でない人に相談した場合「気にし過ぎだ」と一蹴されてしまうのがほとんどだからです。そして、「周囲とうまくやれない」自分を責め続けてしまうのです。
エンパス体質はただの性質です。人の気持ちが言われなくてもわかるし、感じるし、察することができる本来は素晴らしい才能なのです。その性質の扱い方さえわかれば悩み苦しむ必要はありません。
むしろ、多くのことに「共感できる」才能なのですから、それをもっと人生で生かせばより豊かに生きられるはずです。そしてそれには自分を意図的にコントロールする知識とその時間を確保することが大切です。
以上、長々と書きましたがあくまでも私が感じ研究してきた中での現時点での最善策です。まだ研究途中でもありますので、随時加筆更新していくつもりです。たくさんのエンパス体質に悩む方の参考になれば幸いです。
エンパス体質で恋愛に悩んでいる方はこちらも合わせてお読みください。
(脳のストレスについての参考文献:『小さな習慣』スティーヴン・ガイズ著)
エンパス体質でカウンセラーを目指す方へ