【『宝石展』に行ってきました!(ネタバレあり)】

こんにちは。エマです。

先日、ずっと行きたかった『宝石展』についに行ってきました。

国内での宝石を扱った展示会で国の博物館で開催されるのは珍しいと思います(私立はあっても)。

学芸員の資格を持っていてその時「企画展の作り方」の勉強したのですが、展示会を開催するのって、長期的な計画と相当な数の展示品(お借りするための交渉をするなど)を集める力がないと実現しないのです。学芸員の仕事は「保存」「収集」「管理」の3つです。

ちなみに、展示会を見に行くかどうか迷った時の判断のひとつとして、展示会とかの情報を目にした時にまず、ポスターの下の方に小さく記載されている「主催」「協賛」「協力」のところの企業や団体を見てみてください。

主催が国や公共団体の場合、大手企業、いろいろあります。「協賛」「協力」では、よくある大きな展示会では企業さんは大手新聞社や航空会社が多い気がします。その展示会のだいたいの規模やカラー(傾向)が想像できますよ。(大きいから良い、悪いではなく、誰から借りたものなのか、内容を把握するため。コネもあります。)

そういう意味で、きっと滅多に見ることができない「お宝」に出会えることを期待して行きました。

結果、大満足でした♪♪♪

ここから写真でレポートしながらご紹介します。

JR上野駅の「公園改札」を出て、200m先くらいにこちらの看板が見えます。駅の看板は「公園改札」となっていますが、昔は「公園口」と呼んでいたのでそう呼ぶ方も多いかもしれません。

私が学生の頃は(東京に住んでいたはるか昔、25年くらい前)は上野と言えばなんだか寂しい感じ(いろんな意味で怖いおじさん達がいるイメージ)の駅でしたが、なんともお洒落な駅ビルになっていまして、「公園改札(公園口)」は他の美術館に行くにもかなり便利です。2020年にリニューアルしたそうです(調べました)。

他の出口から出ると狭い道路を歩いたり、坂が多い上野ですので、これから向かう国立科学博物館もかなり広いので体力温存ののために最初の出口選択はかなり重要♪(特に都会に慣れていない私は歩くのが遅いので、、、笑)。

ちなみに、最短で行くには、山手線7号車左側の3番ドアに乗るべし。降りて2分で「公園改札」へ行けるそうです。

チケットはネットで予約していたので、日曜日のお昼でしたが待たずにすんなり入場できました。

入口から巨大パネルで石の出来るまでの過程がわかりやすく解説されています。

最初に入るとまず、ドーン!!!!!!!!!!!

と巨大アメジストドームが展示されています。

こんなに大きいのはツーソン以来!!!

しかも細かい結晶がキラキラです(かなりの高品質、お値段もヤバそう・・・)☆

ダイヤモンドの原石もこんなに近くで見られます(しかも、こちらも巨大)。

実は、私の今回の目的は「コスモクロア」。原石があるという情報に一番楽しみにしていたのですが入場後、3分であっさり出会ってしまいました。この「コスモクロア」という石は宇宙から飛来した隕石にもこの成分が見られ、鉱物名であるコスモクロアは、「宇宙の緑」という意味があります。
これは最初に発見されたのがメキシコのトルカ隕石からであり、地球上には存在しない物質だとされていたためです。

希少石なのであまり出会えず私のサイトで販売するまでに至りませんが、良い子に出逢ったら是非ご紹介したい石です。

とにかく、ヒーリング力とグランディング力が半端なく、「コスモ」という名でありながらもガイア(地球)の優しいエネルギーを持っている心地よい子です(個人的に持っています)。

とはいえ、一瞬、「草餅???」というくらい地味な見た目に(私の持っている子は磨かれているのでもっと緑です、写真撮り忘れました)河原に落ちていてもわからなそうだな・・・という感想(笑)。早くも大満足して、せっかく借りた音声ガイドもそっちのけで見入っていました。ちなみに、博物館へ行ったらできるだけ音声ガイドは借りるようにしています。美術系(絵画や芸術作品)は見て感じて楽しむのが好きなので音声ガイドは借りませんが(作品名を見ないで当てるという一人ゲームもおすすめ♪)、博物館はガイドがあるのとないのではけっこう違います。以前、『ミイラ展』に行った時は特にそれを実感しました。文字情報だけですと「ふーん」で終わってしまうコーナーも「なるほど~」に変わるのでおすすめです。

今回の宝石展では、私自身はほとんどすでに知っている情報ばかりでしたので(さすがにこの世界に仕事として10年以上いますので)「見る」がメインとなりましたが、今回の展示会では石を初めて見る方にもわかりやすい展示方法でしたので石初心者は聞きながらじっくり見るのがおすすめです。ちなみに今回のナビゲーターはカズレーザーさん、ナレーターは早見沙織さん(声優:『鬼滅の刃』の胡蝶しのぶ役)でした。

ガーネットの原石も面白いですよね。宝石のカットも勉強になります。 ルビーとサファイアの違いはよくテーマになりますね。上の枠組みは宝石のグレードを示したものです。

最近はめっきり見かけなくなりましたレアな「ピジョン・ブラッド(鳩の血)」と呼ばれる鮮やかな赤のルビーもありましたよ。

しかも、モゴック産でここまで大きいものはまさに博物館級です。

ルビーとサファイアは産地によって、かなり色や品質の違いがあります。見比べるのに、これだけ多くの標本となる宝石が並べて見られる機会はないので、ここのコーナーはじっくり見るのがおすすめです。海外買い付けに行っても、なかなかこんなに希少で大きな宝石は店頭にはないので、必見です(お得意様になってようやく店の奥で見せてもらえるレベル)。

やっぱりカシミール産の鮮やかさは素晴らしいです(真ん中)。

世界三大希少石のひとつ、パライバトルマリン。色合いが様々。

世界三大希少石はアレキサンドライト、パパラチアサファイア、パライバトルマリンです。

バイカラートルマリンも綺麗ですね。ブルーは珍しいです。

ため息がでるオパールの美しさ。しかも、大きい!!

糸魚川産翡翠は展示会では安定のポジションですね。ターコイズ(トルコ石)。色ムラのない、同じ色合いの石をこの数だけ集める(もしくは大きな母岩)だけでも至難の業。(ヴァンクリーフ・アーペル所蔵)

こんなゴージャスな翡翠のアクセサリーが似合う女性は・・・藤原紀香さんとか?なんて考えながら・・・うっとり。(ヴァンクリーフ・アーペル所蔵)

 

個人的に大好きです。トラピッチェエメラルド。この模様が独特ですね。しかし、大きい・・・!!!!!

 

初めて見ました。デマントイドガーネットの原石。(予約制とはいえ、人気の展覧会なので人を写さずに写真を撮るのは大変で・・・泣。)

この辺の子達はエマのサイトでもおなじみ、レアストーンですね。ちなみにここのコーナーはほとんど私が宝石鑑定でお世話になっている日本彩珠宝石研究所さんの所蔵品が展示してありました。すでにお持ちの方もいらっしゃいますね♪

この後の展示コーナーはヨーロッパ王家にある貴重なジュエリー、ティアラなどがありました。撮影禁止でしたので写真は撮れませんでした。ここでは「ピンク・トパーズ」を初めて見ました。外の出口で撮影(娘に撮ってもらいました)。歩いたのと人込みでちょっと疲れ顔。エンパスなので頭痛がする前に対策として、休む、水分。

と言いつつ・・・誘惑に負けました(笑)バナナのフラペチーノ♪(駅の「公園改札」手前右手のエスカレーター上がって2Fの奥にありますよ。)

おまけ。↓

お天気もよく

そう、これは美術の教科書に必ず載っているロダン作『考える人』ロダン作『弓をひくヘラクレス』。

とにかく、撮影するのに角度に困る(〃艸〃)汗。パンツ履いてください。。。

ロダン作『地獄之門』。

台が耐震構造になっていると書いてあり、そっちも気になるところです。

 

国立西洋美術館(国立科学博物館の隣です)のお庭にこれらの彫刻はあります。

実業家・松方幸次郎が収集した「松方コレクション」と呼ばれている美術品で川崎造船所(現在の川崎重工業)の社長を務めていた松方さんが大正初期から昭和初期にかけて収集していたものです。

モネ、ゴーギャン、ゴッホ、ロダンの彫刻、近代イギリス絵画、中世の板絵など、貴重な美術品があります。

今回はお庭のみでしたが(帰り道通ったので)、今度またゆっくり訪れたいです。

特別展「宝石 地球がうみだすキセキ」

会場:国立科学博物館

会期:2022年2月19日(土)~6月19日(日)

開館時間:9時~17時(入場は16時30分まで)
*4月22日(金)より、毎週金・土曜およびGW期間【4/29(金)~5/7(土)】に20時(入場は19時30分まで)までの夜間開館。5月8日(日)は通常通り17時まで。

入場料:一般・大学生2,000円、小・中・高校生600円

休館日:月曜日(祝日の場合は翌火曜日休館)※ただし3月28日、5月2日、6月13日は開館

アクセス:東京都台東区上野公園、JR上野駅公園口から徒歩5分、東京メトロ銀座線・日比谷線上野駅7番出口から徒歩10分、京成線京成上野駅正面口から徒歩10分

※日時指定予約が必要。当日、博物館で販売する当日券での入場枠もあるが、来場時に待つ場合や予定枚数が終了している場合がある

公式サイト https://hoseki-ten.jp/

お土産コーナーはこぢんまりとありまして、私はポストカードと栞(しおり)と今回の図録を買いました。

お土産は土曜日のパワーストーン販売でお買い上げの方に抽選でプレゼントしますね☆

ゴージャスな今回の展示会図録。

 

『宝石展』はこの後、名古屋でも開催されるそうです♪

名古屋市科学館 理工館地下2階イベントホール

2022/7/9(土)~2022/9/19(月・祝)

お近くの方は是非、足を運んでみてくださいね。

 

最後までお付き合いくださいまして、どうもありがとうございました。



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