【フランス聖地巡礼の旅➂ 『奇跡のメダイユ教会』へ行ってきました】

こんにちは。

スピリチュアルカウンセラーのエマです。

 

前回までの旅はモンサンミッシェルからジャンヌダルクの終焉の地、ルーアンへ。

今日はルーアンからパリへ行き、『奇跡のメダイユ教会』を訪れた時のことを書こうと思います。

 

日本では「メダイ(メダイユ)」と言うとたいてい「目鯛?」と聞かれるくらい、もしかしたら一部の人を除いてはなじみがないのかもしれません。自分にとって聞き慣れた当たり前の言葉でも、人によっては違いますね。

 

私も高校時代からの親友に「メダイをお土産に買ってきたからプレゼントするね。」と電話で話した時に「目鯛?魚?」と聞かれて大笑いしました。

 

普段はあまりスピリチュアルな話はしない友人なので(なぜかそうなのです)、あまりピンとこなかったようです。

 

日本は仏教の国ですからね、メダイよりもやっぱり数珠とか御朱印のほうが同じ祈りや信仰心を表すアイテムという意味ではなじみがあるかもしれません。

 

 

 

ルーアンを後にして、またそこからバスで移動。

その日は夜にパリに到着したので、『奇跡のメダイユ教会』へは翌日行くことにしました。

 

『奇跡のメダイユ教会』については日本ではあまり知られていないかもしれませんが、あの「メダイ」のモチーフは誰でも一度は見たことがあると思います。

 

その「メダイ」を一気にに世に広めた(広まった)のは『奇跡のメダイユ教会』に眠る修道女カタリナ・ラブレの逸話です。

 

1830年、修道女カタリナ・ラブレがマリア様からお告げを受けてメダイを作りました。

1832年にパリではコレラが流行し、このメダイユを人々に配ったところ、コレラが激減したとされ、その後、メダルを手にした人に奇跡が起こる、幸福が訪れると広まりました。そしてその噂は海を越え、世界中の人に知れ渡ることとなり、今では持つと幸福になるモチーフとしてファッションにも取り入れられるようにもなりました。

 

こちらの教会に行くにはメトロ(地下鉄)を使っていきました。

(メトロの切符売り場)

(メトロの一日乗車券。ゾーン1と2は何回でも乗り降り自由。)

パリでは連日デモのことで、記事にもなっていましたし、Uber(ウーバー)は使わないほうがいいという判断で地下鉄の一日乗車券を買って移動しました。

(メトロの車内。けっこう揺れます。一駅一駅の区間は東京の地下鉄より短い感じがします。)

(メトロの構内。ポスター自体がとにかくアートです。たくさんあっても目がチカチカしない広告はセンスを感じます。)

私が泊まったホテルがパリ郊外でしたので、地下鉄路線図を片手に「セーブル・バビロン(Sèvre-Babylone)」という駅に向かいました。

一度、降りるのを忘れて次の駅まで行ってしまって、戻ってきたりもしましたが、なんとか到着。地上に出ると目の前に「ボン・マルシェ」という日本でいうところの伊勢丹デパートみたいなのがデーンとあり、そのデパートをぐるっと回りこむように歩くとひっそりと教会の入り口が見えました。

平日とあってか、ほとんど人がいなくて、ほんとうにここで合っているのかしら?と思いながら進むと教会のドアとわかる入り口に到着。

教会のドアは大きな茶色の木の扉になっていました。

不安になりながらもおそるおそる教会のドアを開けました。

中からふわぁっとなにか優しい「気」があふれ出て、一瞬にして私の身体を包み込むのがわかりました。

 

神社の鳥居をくぐった時のような、あの感覚です。

 

煌びやかでありながらも落ち着いた色合いのブルーを基調とした装飾の壁と祭壇が目に飛び込んできます。礼拝用の横長の椅子が並べられていて、前のほうで静かに祈りを捧げる人達がいます。

 

壁や天井の美しさに息をのみ、心の中でここまでの安全な旅路に感謝をして、ご挨拶をしました。

 

一番後ろの席に座り、しばらくゆっくりと礼拝堂の中を見回していましたが、向かって右側のほうが気になって、もう少し前の右側の列の席に移動しました。

 

そこにいるだけで優しく穏やかな気持ちになり、ものすごく眠くなってしまいました。

 

何分くらいそこでそうしていたでしょう。おそらく15分くらいはそうしてそこで目を閉じ、ときどき目を開けて美しいマリア様やその周りにいる天使などを見てその場にいられることをありがたく思いました。

 

と、ふと突然誰かに声をかけられました。

 

「Where are you from?」

 

あまりにも唐突で、しかも夢うつつの状態だった私は聖人に耳元で語り掛けられたような錯覚を起こし、ちょっとびっくりしてしまいまいた。

 

「I came from Japan.」

 

やっとの声でそう告げるとその人はいつのまにか消えていなくなってしまったからです。

 

あれ?今の誰?

 

と、ぽかんとしていると、その人はもう一度現れました。

 

そして、

 

「This is Japanese.」

 

と囁くように言って、私に何か紙を渡して去っていきました。

 

それは日本語で書かれた教会のパンフレットでした。

(その時、いただいたパンフレット。持ち歩いていたのでヨレヨレになってしまいました、、、(;^_^A)

一日中いてもいいくらい、心地よく名残惜しい気持ちはありましたが、ずっといるわけにはいかないのでそっと後ろのドアから外にでました。

 

外への出口は先ほど入ってきた入り口の隣で、急に現実に引き戻されたかのように感じました。やはり中は特別な異空間でした。

(ドアと反対側にカタリナ・ラブレの像があり、そこには彼女の生い立ちや教会の歴史が書いてありました。)

メダイを皆さんに買っていこうと心に決めていたので、その隣の建物の部屋にお土産が売っていそうだったので入ってみました。

 

シスターが二人、忙しそうにレジで何かをしていました。

 

私が入った時は誰もほかにお客様がいなくて、ゆっくりとメダイを選ぶことができました。

 

そして、何枚かポストカードも買いました。

 

私はどこへ行ってもポストカードは必ず買うようにしています。

 

旅の思い出はもちろんのこと、この「紙」という素材はその場の「気」を石ほどではないにしてもよくまとっている素材です。

 

そこに描かれたものや絵も素敵ですし、何より後で飾っておけます。飾れなくても手帳に挟んでおけばいつでも見ることもできる、なんて素敵なアイテムなのでしょう!!と思ってついつい、買いすぎてしまいます。たくさん買ったつもりでもみんなにあげたくて、配ってしまうため結局私の手元には1枚くらいしか残らないのですが、それでも毎回多めに買わなきゃ、と気合を入れる瞬間でもあります。

 

メダイはキリスト教徒でなくても持っているだけで幸運が訪れると言われています。

 

祈りは世界共通ですね。

 

戦争のない世の中を願う、病気が治ることを祈る、大切な人がいつも元気に過ごせることを祈る、同じ人間ですもの、時代を超えても「愛」は普遍です。

 

こちらの教会に来る前まではせっかく遥々来たのだからたくさん写真を撮ろうと張りきっていたのですが、実際に訪れてみて、その気持ちがどこかに行ってしまいました。

 

一心に祈る人々の姿や目には見えないけれどたしかに感じられる厳かでありながらも優しい光のエネルギー。そこに現代の科学技術を結集させたような電子機器の出る幕はもはや一瞬たりともありませんでした。

 

意識を向ければいつでもそこに飛んでいける、その風景が今も私の心の中に鮮明にあることがそのことを証明しています。

 

おそらくスマホの写真アルバムを操作するよりも素早く。

 

この記事を読んでいらっしゃる方でご興味がありましたら、是非、一度訪れてみていただきたいパワースポットです。

 

なんとも心地よく、母の胎内はこんな感じだったのかもしれないと後で思いました。

 

帰り道、そこからまたメトロで移動して、モンマルトルの丘にあるサクレ・クール寺院に行きました。

寺院へ行く途中、広場があり、画家さんたちがイーゼルを立てて絵を描いていました。

(道が狭く、東京原宿の竹下通りのようにとても混んでいました。)

25年前にもここは訪れたことがあるのですが、今回はメトロからだったので違う道で来てしまったのか、気づいたら寺院の横の道にいて、急に広くなったところにでたと思ったらそこからパリが一望できました。

寺院は観光客の列で混んでいて、先ほどの居心地の良すぎる穏やかな空間にいたせいか、人の「気」に疲れてしまって、数枚だけパリの街の写真を撮り、ホテルに帰ることにしました。

 

振り返ると、立派な騎馬像が寺院の両脇にあり、ジャンヌダルク(向かって右)とルイ9世(向かって左)でした。

メダイユ教会にいた時は晴れていたのに、丘に登ったら曇ってきて、とても寒かったです。

 

パリって、3月なのにこんなに寒いんだ・・・。とあらためて思い、そうだ25年前に来た時は11月でもっと寒かったなと思い出しました。

とはいえ、それでも温暖化でパリ在住の方が「パリの夏はクーラーはいらなかったのに2年前に仕方なく買った」と言っていたので、真冬は今はどんな感じなのかなと思いました。

(メトロの椅子がオシャレ♪)

さて、次回はラスト。

最終日に、凱旋門とルーブル美術館へ行った時のことを書きます。

 

といっても、お買い物をしたわけではないのでほとんど美術品の写真になりますが、よかったら見てくださいね。

 

本日も最後までお読みくださいまして、どうもありがとうございました。

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