2016.1.24 過去記事の再掲です。
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こんばんは!
天然石アクセサリーデザイナー、セラピストの冥賀都子(みょうがさとこ)です。
先日は、天然石コスメシリーズのネーミング募集にたくさんのご応募をいただきまして、
どうもありがとうございました!!
今日は、
<天然石コスメ開発の旅>の第4回目です!!
是非、読んでみてくださいね。
<前回までのおさらい>
「天然石コスメ商品開発の旅」のあらすじ。
まず最初に、私がもともと敏感肌で、肌荒れがすごく、
どんなオーガニックのスキンケアを試しても満足のいくものが無かったんですね。
そのせいもあって、金属アレルギーのため、天然石アクセサリーに行き着いたという経緯もあります。
そして、当店の水晶さざれ石を購入されたお客様が、
花瓶に水晶と薔薇を入れた所、「薔薇が枯れない」ということに驚き、「枯れない薔薇」の写真を送って来た事によって、
「水晶の力」をあらためて見直す事にしたのです。
もしかして、水晶って肌に使えるのでは?
というアイデアが生まれました。
水晶の力でコスメを開発することは出来ないか?
私たちは動き出し、水晶から取り出したsio2ケイ素(別名:シリカ)
と出会い、水晶パワーで自分の肌のテストを行うことにしました。
そのケイ素は、身体の肌や骨、爪、髪の毛に多く含まれる人間には不可欠な素材であり、
肌のコーラゲンを結合させる役目を担っている事や(コラーゲンだけ取っていても良くならない理由がこれでした)、
自然療法の最先端であるドイツでは、一家に1つといっていいくらい、ケイ素のサプリメントや化粧品が常用され、有名人の間ではこの事実は広まりつつ有ることを、また新たに知りました。
そして、テスト行い、見事、たった一週間で
私のずっと悩みだった肌荒れが解消してしまったのです!
これを商品化して、世の中の人にも知ってもらうべきだろうと
いうことで、実際の商品企画のため、
『オーガニック』でやれるコスメ開発パートナーとの打ち合わせに入ったのです。
そのコスメ製造会社は
1パーセントでもオーガニック素材が入っていれば、「オーガニック製品」と詠えてしまう日本の現状に怒りすら感じている
という、
超オーガニックにこだわりを持った企業で、意気投合!
早速、サンプルを依頼する事に・・・
<サンプルをいただく>
エマの社内会議で、
ハンドクリームがいいの、ボディオイルがいいの、リップクリームだのの白熱討論の末、
ソルトマッサージオイルに決定しましたラブラブ。
なので、今日はそのソルトマッサージオイルの中身について、
高倉さんのお知恵を拝借しての打ち合わせとなりました。
そもそも、ソルトマッサージオイルとは?なんですが、
これは、実はですね、エステに行かれてる方はご存知だと思いますが、
入浴の際に、身体の肘やかかと、膝などカサカサした部分を中心につけ、
マッサージして洗い流すと、あら、不思議!!
ものすごーく、しっとりすべすべになる塩の入ったオイルです。
有名なところですと、サ◯ンさんの会社でボディスクラブという名前で売っているものと同じです。
先日、実は、試作でサンプルをいただきました。
これ、使ってみて、ほんとに良かったです。
びっくりするくらい、肌がしっとり、もっちもちになって
まるで10代に戻ったみたいです(笑)。
中学生の娘にお風呂で「ママ、ずるーい。なんでこんなにつるつるなの??」
と聞かれたくらい(笑)
特に、よかったのは、
「かかと」と「肘」に関して、効果絶大でした。
私が化粧品を試す時、これは10代の頃からの鉄則として
まず、自分の身体の部分で一番、敏感な所でテストします。
使いたい場所でありません。
もちろん、顔に使いたい、バストに使いたい、デコルテに使いたい、
という希望はありますが、
とにかく、安全性を確かめてからでないと、
後で取り返しのつかないことになりたくないので、
そうしています。
私の場合、手のひらです。
たぶん、これは人によって場所の差はあるかもしれません。
え?手って、皮膚が丈夫なんじゃないの?
と思われるかもしれません。
そうです。一年中、外気に晒され、いろんものを触り、バリア機能があるはずの手が
私の場合は
一番敏感なので、そこでだめなら当然、他の身体の部分に使えるはずはないのです。
この方法をするようにしてからは、いきなり「顔」につけたりしないので、
だいたいの肌トラブルは未然に防げます。
自分の一番、弱い部分を知っておくことは、安全な化粧品を使うためにとても大切だと思います。
よく、髪を染めるときに「パッチテスト」を肘の内側とかでテストしますよね?
それと同じで、弱い部分で試しているのです。
さて、話がそれました。
今回いただいたサンプルはとりあえず、その使い心地、安全性を試すことを目的に試作していただきました。
希望として、「色がついてたら、可愛い!!」
「香りがあったら、嬉しい!!」
と高倉さんにお願いしていたので、
出来上がってきたサンプルを見て、
「わー!!可愛いーー!!」ドキドキ
とキュンキュンして、さっそく蓋を開けました。
・・・・・・・・??????!!!!!!!
「なんか、香りきついです・・・?!」叫び
高倉さんは眉間にしわを寄せて
「そうでしょ。やっぱ、そうでしょ?
これ、実は、色を出すために科学の添加物いれてるんだよね。
それと、香りね。これ、どうよ?
普通の化粧品は、これと同じ、いわゆる『香料』っていうのを
いれてるの。まあ、添加物よ。これも。
けっこう、匂うでしょ。」
普段、私はアロマオイルを使っていることが多いので、
思いっきり蓋を開けて匂いを吸い込んだので、鼻が痛くなって、
むせてしまいました。
「高倉さん、『香料』入れるメリットってなんですか?なんで、どの化粧品も香料いれるんですか?」
高倉さんは、あははははははーーーーー!!
と気持ちよいくらいに笑って、
「そりゃあ、いちいち天然の精油から香りをつけていたら、
コストが上がって、安くお客様に提供できないからよ。それにね、科学の力で作ったものだもの、やっぱり香りの持続性が違うのよね。」
「えー。それって、売るために?」
「そうよ。色だって、天然の色じゃ、キレイに見えないでしょ?可愛いほうが、いいでしょ?香りだって、長持ちしたらいいわよねぇ。それで安かったら、もっといい。」
「そういうこと???」
「世の中、そういうこと。
だっから、腹立つんだよねー。
大事なこと、メーカーである以上、責任持ってちゃんと伝えないと!!
ほんとに良いもの、お客様、知らないんだよ。届かないっていうか。
やっぱり、素敵な部分ばっかり強調して宣伝もするし。それはそれでいいとは思うよ。で
もさ、それって、ほんとにお客様のこと考えたら、健康を害していくことにもなるでしょう。
だから、今回、あえてこういうサンプル、作ってきたの。
ね。
実際、これだけいいオイルと素材が入っているのに、ちょっとの添加物で100%自然でできた安全なものにならない。
そこをどうするか、それはエマさんがどう考えるかでしかないのよ。」
私はその日、お風呂でサンプルを使いながら、
『安全』とか『健康』、そして人間の『欲求』について考えていました。
可愛くなりたい、美しくなりたい。
女性なら、誰しも思う永遠の願い。
女性の美しさは、どこから来る?
きっと、自分らしくイキイキとしている瞬間が一番美しいはず。
だとしたら、自分を好きになる瞬間をたくさん作ることが大切だと思いました。
自分を大切にしたいと思う瞬間ベルを。
それは、自分が自らの力で輝きだすこと、きれいになれることが分かったら、
もっと自信を持てるだろう。
自分の力、自分の生命力を感じ、「私、素晴らしい」と自分を褒めてあげられるような時間を作り出す商品でなければ意味がない。
私は、肌がピンとシャワーのお湯をはじくのを
ワクワクしながら見つめていました。そして、鼓動がどんどん高鳴ります。
「ブレてない。高倉さん、ありがとう。」
女性が内側から、本当の意味で輝ける商品にするために。
早く、高倉さんに会いたい。早く、伝えたい。
はやる気持ちを抑えながら、踵と肘を試した効果に驚きながらも、
その夜は遅くまで、
次回打ち合わせのための資料をベッドに持ち込んで、考えていました。
(次回へ続く)