【石のアチューメントにザルツブルグへ行ってきました!】
こんにちは。
スピリチュアルカウンセラーの冥賀都子(エマ)です。
前回のブログでは石の買い付けの様子について、書かせていただきました。
今日はそのあと、石と共に列車の旅、、、のはずがバスの旅になったお話です。
せっかくドイツに行くのだから、パワースポットで石のアチューメント(※記事の最後に意味を載せてあります)をしに行こうと計画を立てていました。
ミュンヘンには初めて訪れましたが、ドイツは若い頃一度、ロマンチック街道を巡る旅をしたことがあり、その時の「良い気」を感じた場所をいろいろ思い出していたら、ふと「ミラベル庭園」の映像が頭をよぎりました。映画『サウンドオブミュージック』の撮影場所としても有名です。トラップ一家の物語ですね。(今はトランプ一家が話題ですが・・・これもなにかのご縁でしょうか・・・)
実は東京ディズニーランドにあるシンデレラ城のモデルとなった「ノイシュバンシュタイン城」も候補として考えていましたが、買い付けの日以外の予備日としては2日しか予定していませんので、そんなにあちこちは行けません。
感覚としてドイツはとにかく移動距離が長いイメージがあったのと、どちらかというと列車というより車やバスで移動しないと行けないようなパワースポットが多く、重たい石を担いでいくにもあまり乗り継ぎがないほうが良く・・・(リュックで行くのですが、大きいので場所を取ったりと他の人の通行の妨げになるのでいろいろ気を遣うのです)、結局、「ミラベル庭園」に行くことに決めました。
「ミラベル庭園」はミュンヘンから指定席の列車一本で乗り継ぎもなく、2時間で行けることがわかり(東京から那須くらいの距離)、また、ザルツブルグ駅から徒歩15分という近さも決め手になりました。
ザルツブルグに泊まることも考えたのですが、もう一日はミュンヘン市内のパワースポットでアチューメントしたいこととお天気がどうなのかわからないので、とりあえず日帰りで行くことにしたのです。
石の買い付けが終わる予定の3日目の朝に、天気予報を見たら翌日のザルツブルクは「曇り」ということで、「晴れ」は今日しかない、と思い、急遽列車のチケットをネットで予約しました。
ここで実は、チケットを取るのにクレジットカードの決済で3回ほどエラーになりまして、「もしかして今日じゃないのかな?」と思いつつ、なんとか4回目でOKになり、ホテルを出ました。
ショーは一般公開日でだいぶ賑わっていて動きにくい状態ということと、お目当ての石はゲットできたので、早々に切り上げて駅へ向かいました。
中央駅からオーストリア方面の列車は一番左側の奥のホームで出発時刻の45分前に着きました。すると、何やら係員の人がいて、乗客に呼びかけています。最初、どこかの旅行団体の添乗員さんかと思っていて、悠長に動画撮影なんかをしていたのですが、一応、チケットとホームの場所は合っているかを聞いてみました。
すると、「今日はストライキで列車はでません。バスに乗り換えてください。」と言われ、あと10分で発車・・・。バスの乗車場所を教えてもらい(これがまた遠くて歩いて10分離れた場所と言われ、スロベニアへ帰るという女の子について走る走る・・・)発車時刻が迫る中、走りに走ってようやくバスに乗ることができました。
この段階で汗だくです。
そんなこんなでバスの旅になり、2時間ほど揺られ・・・。と、途中からWIFIのアンテナが消えて・・・と、そこで気づいたのですが、そういえばドイツで使えるWIFIしか借りてきていないことに気づきました。近いとはいえ、国境を越えてオーストリアへ入ることになります。
ザルツブルク駅から庭園までの道順までは頭に入れてきていません。
困った・・・。それにいざという時の「ドイツ語→日本語」の翻訳機能も使えません。
「ひー!・・・出直しかな・・・」と思ってもバスは国境を越え、オーストリアへ。
(海だと思ったら、湖でした(笑))
そして、バスが到着して皆が全員そこで降ろされました。
「ここはどこ?」
バスを降りる時に隣に座っていた家族連れに聞くと「ザルツブルグだよ。終点だよ。」と言われ、ついに来たんだという安堵と共に、「さて、これからどうしよう」というもはや写真と動画しか撮れなくなったスマホを片手に駅構内にとぼとぼ入りました。
さすが、音楽の街。
駅舎はバイオリンをモチーフにした素敵な建物でした。
ちょっとだけ、テンションが上がってきました。
しかし、ここから私はどうすれば・・・?
いつも一緒に旅をしている水色のアクアマリンの指輪をそっと指で撫でてみます。
落ち着け、落ち着け。
こんな時・・・どうすれば?
と、ふと思い出したのはツーソン(アメリカ、アリゾナ州)での出来事でした。
初めて石の買い付けでツーソンへ行った時に、18時に会場が閉まって、さてホテルに帰ろうとしたらシャトルバスが終了していて、帰れない!!ということがありました。
ショー会場の出口で途方に暮れていると誰かが声をかけてくれました。
顔を上げると日本人です。え?こんなところでまさかの日本人??
「どうされました?」と男性2人と女性1人。
「あの~。シャトルバスって・・・?もう来ないですか?」
「シャトルバスはさっき、最終便が行きましたよ。」
「そうなんですね・・・。」
「シャトルバス、逃しちゃったんですか?僕たちは車で買い付けに来ているんですけど、もう石でいっぱいで誰も乗せられないんですよ。ごめんなさいね。でも、ほら、UBER呼んだらきっと大丈夫ですよ。」
と教えてもらい、その時初めてUBERの配車アプリをその場でスマホに入れました。
で、御礼を言って、その方達と別れて、いざUBERを手配しようとしたら、今度はWIFIの電池が切れました・・・・。
「オーマイガー。なんということ!!」
WIFIが繋がらなくては配車アプリも使えません。
とまた途方に暮れて、文字通り、暮れてゆく美しいアリゾナの夕空を見上げてため息をつき、帰路につく車達の赤いテールランプを横目で見送りながらふとあたりを見渡すと、遠くに光る見慣れた黄色い看板が目に入りました。
「あれだ!!」
そうです、あれは愛しの「デニーズ」(レストラン)です。
子供の頃、私の住む田舎町にいち早くオープンしたファミリーレストラン!!
昭和世代の夢の国です(笑)
ほろ苦い思い出、そしてなぜかまあるくて白いアイスクリームの上に赤いチェリーの乗った緑色のクリームソーダが思い浮かびました。
我が家では学期末の最終日、通知表をもらってきた日だけはご褒美にレストランへ連れて行ってもらえるというイベントがありました。
公務員の父、3人兄弟に祖母もいて、母は専業主婦でしたから、レストランは年に3回くらいとあと事業をやっている親戚の従兄弟の誕生日にお呼ばれして出かける時くらいしか行けませんでした。
そして、デザートのクリームソーダが楽しみで、楽しみで、むしろクリームソーダだけでいいとさえ思っていた小学生時代の記憶が蘇ります。
「なんであんなにクリームソーダが好きだったんだろう?」と考えながら喜々としてその「幸せの黄色い看板」めがけて(どこまでも昭和です (笑))スキップしていきました。・・・いや、実際には背負っていた石が重くて歩いて行きました。
「あたたかく迎えてくれたデニーズ様。ありがとうございます。」
2月の寒空の下、どんどん気温も下がっていきます。来た道を振り返るともうほとんど車も通らなくなった会場周辺は真っ暗になり、昼間にあそこに沢山の人がいたなんて信じられないくらい、みんな蜘蛛の子を散らすように退散するのが早かったです。
デニーズ様に入る前に、明るい照明に照らされた入り口の前でドキドキしながらスマホを開いて、「WIFI」のボタンを押してみました。すると・・・
「やった~!」デニーズ様のフリーWIFIと繋がることができました。
そして、無事にUBERを手配し、車が来るまでデニーズ様の揚げたての温かいポテトをいただきました。
・・・という長い説明だったのですが、この時のことがザルツブルグ駅の構内で私の頭の中で再生されていたのです。
それで、
あの時と同じようにドキドキしながらスマホの「WIFI」のボタンをそっと押してみました。
結果・・・。
「テッテレー!!」
とあのテレビで流れる効果音が頭の中で鳴り響きます。
ほんとうに、ひとり旅というのは頭の中がひとり劇場みたいにやかましいです(笑)
うまくWIFIをキャッチできたので、さっそくグーグルマップさんと繋がって「ミラベル庭園」まで行くことができました。意外と強い電波なようで、試しにインスタライブをやってみました。繋がりました。・・・が、保存の段階でエラーになりそれは保存できませんでした(その時、見てくださった方、ありがとうございました!)
「ミラベル庭園」は昔と変わらず、とても美しく、そして遠くにザルツブルグ城が見えました。
ベンチに座り、ゆっくりと石達をアチューメントさせていただきました。
一時間ほど、アチューメントをして、時計を見たら16時過ぎでした。
(映画『サウンドオブミュージック』でマリア先生と子供達で「ドレミの歌」を歌ったペガサスの泉)
(遠くにザルツブルグ城。)
18時45分の列車まであと2時間はあります。
WIFIはまだ繋がっているようでしたので、試しに「モーツァルト生家」で検索したら、徒歩10分くらいでした。
もう少し行けるかな、ということでモーツァルト生家まで行ってきました。
(この上の階がモーツァルトの生家。)
私が以前訪れたのは24歳の時でしたが、階下が「SPAR(コンビニ)」になっている以外は何も変わっていない様子でした。(そういえば、昔、家の近くにSPARありました。今は見かけませんので、懐かしかったです。)
黄色い壁を見上げて、モーツァルトさんの残像に挨拶をし、近くのお土産物やさんで皆さんに、と思い定番のモーツァルトチョコレートとポストカードを買って、また駅に戻りました。
「黄色ってやっぱり幸せの色だなぁ」とぼんやり幸福感に包まれながら歩いて、暮れゆく街の夕空に浮かびあげる中世のお城を見ながら駅舎に戻り、列車の電光掲示板を見上げると・・・・・。
「オーマイガー。またですね・・・。」
というか、その日はもう一日ストライキなんですね。
ホームを表す表示は本来数字なのです。何番線、という。
しかし、私の乗る予定の列車だけ「BUS」の文字。
(↑ 電光掲示板、一番下がBUS!!発車時間も違うけど・・・大丈夫かな、と不安がよぎります)
世界遺産のある街の駅前ですから、バスの数は観光地そのものです。
いったいどのバスに乗ればミュンヘンまで帰れるのだろう・・・。
私の手元にはスマホの中の「電子チケット」しかありません。
今朝、予約したチケットです。
もう18時近い駅の周辺は昼間にはいなかった不良グループが音楽を大音量でかけていたり、帰宅の人達でごった返しています。
駅の係員のような人を見つけ(若いお兄さん)、私が乗るべきバスはどれかをチケットを見せながら聞いてみました。
すると、「オレンジ色のベストを来た人がチケット発行の会社の職員だから、聞いてみて。」と言い、遠くを指さし、「いつもなら、あの辺のバスの近くにいるよ。」と教えてくれました。ヨーロッパの人達は母国語でなくても本当に流暢に英語を話すので、びっくりします。おかげで何回聞いても、わかりやすい言葉に変えて、教えてくれます。
しばらくウロウロして私はやっとオレンジの人にたどり着き、電子チケットを見ながら説明しました。
すると、「ここで待ってて。バスが来るから。」
と言われたので、待っていました。
実はここからまたひと悶着がありました。その場に私と同じようにストライキによりバスで帰らなければならない人が20人くらいいたのですが、バスに乗せてもらえませんでした。
バスを仕切っている男性は大声で「チケット持っている人優先!!」と言っていて、でも私達もチケット持っているのですが、どうやらストライキ組は空いたら乗せてもらえるようで、これではいつになっても帰れない!!とみんなでやんややんやと大騒ぎになりました。
私はミュンヘン行きのチケットを持っているみんなの後ろでただ一緒に首を大きく縦にうなずくことしかできませんでした。
なかば切れながら「お前ら乗りやがれ!」と興奮した係員がバスの扉をようやく開けました。軽く会釈をして私もバスに乗り込み、一応、隣の人に「ミュンヘン行きか」を確認してホッとしました。
さっきのバス停で「ミュンヘンですか?」と聞いたら若い女性が「私はローマよ」とチケットを見せてくれたので、どうやらミュンヘン行きだけのバスが来るわけではないと大騒ぎの最中に気づいたからです。
気づいたら、今度はローマ、とかあり得ない!!と気を引き締めました(笑)
いや、もしそうなったら『ローマの休日』とかいって「トレビの泉」で石を浄化するのも悪くないな、、、とふと閃いてしまった自分をいさめるように、頭をぶんぶんと横に振って、深呼吸をしました。
とにかく海外では主張しないと何も進まない、というのをあらためて実感して、大騒ぎのみなさんに感謝しました。
それで、その最中にふと夜空を見上げると、「銀河鉄道!!」と思ったけれどあとで調べたら、イーロン・マスク氏が打ち上げた衛星達が空を飛んでいました。
なかなかのレアな光景だそうです。
バスの中で、まだWIFIが繋がっているようでしたので、運転手さんが何を話しているかGoogleさんに翻訳してもらったら、
なんだか面白い翻訳になっていて、ひとり笑いながら暗くて何も見えない窓の外をぼんやり眺めながら過ごしました(いろいろあって興奮していて眠れませんでした)。
そして、最後ポジティブな運転手さんに場内、拍手が起きました。
(いいねですねぇ。なんかこういう一体感・・・( ^ω^)・・・)
そして、まもなくミュンヘン中央駅のバス停に到着し、そこから15分くらい歩いてホテルに着いたら21時を過ぎるころでした。
海外で夜間は歩かないようにしているので、ちょっとドキドキしていましたが、「石も持ってるし!」と思って最後の力を振り絞って超早歩きで帰りました。
(けっこう歩いた一日でした)
次回のブログはミュンヘン市内の「宮廷庭園」でのアチューメントについて書いてみますね。
長々と本日もお付き合いくださいまして、どうもありがとうございました。
※「アチューメント」の意味はこちらです。