こんにちは♪
エマです。
タイから帰国して早くも2週間・・・。
今日はタイで宝石掘りに鉱山へ行った時のことを書きますね。
本当はもっとあちらで現地レポートする予定だったのですが、バタバタしてしまいました。
良かったら是非、読んでみてくださいね♪
バンコクでの買い付けもあり、実際に鉱山のあるチャンタブリは2泊3日を予定して行ってきました。
今回の鉱山へ行こうと思ったきっかけは、何度もタイへ石の買い付けに訪れていると毎回思うこと・・・。
それは、
「この子達はいったいどうやって生まれて、私達の手元に来るの・・・?」
「生まれたての石って、何か話すの?」
という思いです。
タイは世界最大の宝石集散地(世界中から石が集まってきて売り買いされる市場があるということ)ですが、その石達がどんな風に生まれてここに集まってくるのか、その時の石の反応は・・・?ということに長年興味を持っておりました。
もちろん、「産地」ということでは以前ブログに書きました通り、わかるものもあればわからないものもあり、というそこには「価値」としての「希少性」が重要な要素になってくるのですが、私が知りたかったのは「産地」というよりも「生まれる瞬間」が見たかったのです。
いわゆる、愛しい子供の出産に立ち会いたい、という私は生み出せないけれど、生み出される瞬間を見守りたいというパパの気持ちに近いかもしれません。
そして、土から掘り出された石はいったい何を語るのか・・・?
オギャーと泣くのか?(笑)
なので、今回、タイで長年バイヤーとして活躍されている方にご協力いただきまして、無事に鉱山まで行ってきました。
タイはもともとサファイア、ルビー、ガーネット、スピネルの産地として有名です。
タイのルビーはちょっと色がパープル、黒に近いような深みのある赤で、ピジョンブラッド(鳩の血)と呼ばれる深紅のルビーが採れるミャンマーとはまた違った魅力があります。
タイのジュエリーの歴史は長く、古代よりタイの文明や王国では大切にされてきました。私が「天然石」「パワーストーン」を扱う上でタイでの買い付けにこだわるのも、タイという国のスピリチュアル的エネルギーの素晴らしさはもとより(ここの部分はあとで詳しく書きます)、タイの宝石業界は国際的に評価されているというのも大きな理由です。
それだけに「目利き」でなければ偽物を掴みやすいということもありますが、別の側面では超一流品もここに集まってきます。世界中のバイヤー達が国境を越えて集まってくるわけですから、それはもう現地に行かなければ知ることのできない世界であり、とても貴重な経験になりました。
個人的な話になりますが、私の祖父は古美術商をしていた関係で今は引退されましたがTV『なんでも鑑定団』に長年出演していたある方とも古いご縁があり、父を通じて「目利きになるには、とにかく本物をたくさん見ろ」というのが教えです。
それは「石」においても同じだと感じています。
本物を見極めるためには、それが一番の近道だと教えられてきました。子供の頃は休日に家族のお出かけといえば「美術館」「博物館」「展覧会」という大人しかいないような会場でどう遊んでいいのかわからないという休みの過ごし方が多かった気がします。
(今思えば、親が自分の勉強のために訪れていたということです。ただ、3人きょうだいなのでワイワイと苦痛ではなかったです♪)
なので、我が家に来るサンタクロースは「白い犬のぬいぐるみが欲しい」と手紙を書けば、剝製ですか?というくらい正直お世辞にも可愛いとは言えない(サンタさん、ごめんなさい)リアルな「犬」のぬいぐるみが届いたりするわけで、クリスマスの朝は毎年ちがった意味でドキドキするのでした(笑)
さて、
話を戻しますね。
バンコクから車で5時間かけて、チャンタブリという街まで行きました。
途中、タイで一番古いと言われる国立公園の中にある滝に寄って、浄化。
これはサプライズで寄ってくださったので、嬉しかったです。清らかな水の流れるところには精霊がいて、邪気を払い、守ってくれます。
石の出産に立ち会うのですから、それはもう、浄化しなくっちゃですね♪
途中で2回くらいトイレ休憩をして、夕方16時くらいに無事にその日泊まるホテルに到着しました。チャンタブリ県はカンボジア国境近く、「もう遠くに見える山のあたりは国境ですよ」、と言われて「遠くに来たなあ」と実感するのでした。
コンビニ。
「Welcome to Chanthaburi」
街の印象は都会のバンコクとは全然違っていて、田舎のゆったりと時間が流れている街。川や入り江があって、バナナの木があちこちに生い茂っていて、時折、土ぼこりを巻き上げながらトラックや車が行き来している街。
この街に週末になると世界中からバイヤー達が集まってくるかと思うと、とてもワクワクました。
(街中のレストランに展示されている実際に鉱山で使われていた道具)
まだ、到着したのは木曜日の夕方で、そんな賑わいはどこにも見られなかったので金曜から日曜日の宝石市場が開かれる日も楽しみでした。
(川が近くにあり、静かな時間が流れていました。)
そんなわけで2泊3日の初日は移動で終わり、2日目の朝についに鉱山へ向かいました。
(遠くに見える山の向こうはカンボジア。朝日が部屋から見えました。朝の5時30分くらいです。)
(旧宝石取引所。こちらの白髪の方が有名なおじさん。偶然いらっしゃって、石を持っていたので見せていただいているところ。10代の頃から宝石売りをしている方であちこち歩いているため、滅多にお会いできないそうでラッキーでした。左側の方は、サファイアを買うか迷っていて値段を交渉しているところです。言い値で買うか、自分の目利きで交渉しながら折り合いをつけて売買成立となるスタイルです。)
(いたるところにバナナの木)
前日に通った田舎道の古い町並みを抜けていくと、両脇にマングローブが植わっている道に出ました。この辺りは土地が低い印象です。そこから15分くらい山のほうへ行くと、バナナの木がわさわさ生えている場所に出て、さらに登ると鉱山入り口に辿り着きました。
(こちらヤシの木。マングローブの写真、撮り忘れました・・・。)
あたり一面が茶色の土で、遠くからこちらに歩いてくる男性。
こちらの鉱山主さん(サムランさん)です。
宝石を掘る作業を体験させてもらいました。
(慣れた手つきでサクッ、サクッと掘っていきます。早いですがちゃんと、石があるか見ながらです、すごい。)
掘らせてくださる・・・といっても観光業ではないので、ちょっと素人でもできそうなことを道具をお借りして、という感じです。
ご家族でここの横に家を建てて住んでいらっしゃいます。こうして宝石を毎日採掘して、週末に市場へ行って生計を立てているそうです。
こちらの鉱山は国際的な宝石鑑別機関のGIAの研修にも使われているそうです。
見ながらコツをつかんで、小一時間、集中して掘りました。
先ほど、本物のサファイアを旧取引所で見せていただいたので、なんとなくサファイアの原石の見分けがつきました。
途中から無言でひたすら掘る・・・( ´∀` )
(放置される・・・笑)
手順はざっくりですが、
- 高圧の水流をホースで流して山を削る
- 流れ出た土砂を機械に誘導する
- 機械はろ過機になっていて、泥は下に流れる仕組み、余分な泥を落とす
- ここからは手掘りでスコップで余分な石を掻き出しながら(遠くに投げ捨てる)目視で宝石を見つける
- それらしきものをピックアップしてあとで鑑定
サファイアがよく採れるということで、硬度が高い(モース度9)サファイアは角ばっていると予測し、丸い石は捨てて、よく見ながらピックアップしました。
黒い石がいくつかと小さな宝石らしい光る石を見つけることができました。
(いろいろ採ったけど、この7石が最終的に価値があるかな?ということでおじさんに見ていただきました。)
お楽しみの鉱物鑑定時間♪
結果、5石が(価値としての)宝石確定です。
サファイア、ブラックスターサファイア、ジルコンです。
小さいけど、綺麗~☆☆☆
こちらはサムランおじさんの石。
どれも非売品だそうです!!ここの鉱山で出たご自慢の石達♪
これは初めて見ました。イエローグリーンの大きなサファイア☆
いろんな発見があり、感動しました。
そして、こちらの鉱山のあとで、近くの大規模鉱山へも行きました。
大規模鉱山では、10年間で3億円というお金を払って地主さんから採掘権を買うそうです。
3億円払っても、利益があるということです。(それだけ価値のある資源があるという証拠です)
ここでは何軒かの簡易的な家が建っていました。雇用されて掘っている方が家族で暮らしているそうです。
(なぜ水たまりなのかと言いますと、すでに採掘して、もうここは石は出ないというところはそのまま放置になり、雨が降って池になってしまったそう。今はもう少し奥地で採掘されていました。)
(↑ 鉱山を掘っている方達の生活スペースは敷地内にあります)
(これはもう古くなった機械の一部です)
そして、
期待していた石の産声なのですが・・・・
リーディングを試みましたが、正直、「無言」でした。
石のリーディングをするとたいていは石の声を聴くことができます。
ただ、今回は残念ながら小さすぎるのもあってか、聞こえない、という結果になりました。
おそらく、ですが、
石も使っていないと「眠ってしまう」ので起こしてあげることが必要なのですが、
掘り起こされた原石というのは「まだ眠っている」というのが私の出した結論です。
(なぜなら、小さくても宝石としてジュエリーになっているものはちゃんとお話ししてくれるからです)
ということはですよ、
石の力というのは持ち主の元に渡ってから、持ち主のエネルギーと共鳴して活性化する、というのはわかっていますから、
掘り起こされた石はまさに、「起こされて」こそ力を持つわけで、生まれた瞬間にはエネルギーを秘めた石でしかないということです。
このことは非常に大きな発見でした。
ですから、どんなに素晴らしい石を持っていても、それが生まれたての石だとしても、自分が石と共鳴できるように働きかけなければただの石ころのままだということです。
つまりは、石の効力をどう使うかということに関して、石が何か奇跡を起こしてくれるのではなく、あくまでも持ち主との共同作業によって現実に奇跡を起こしているということです。
魔法の石は、どこか遠くの隠された場所にあるのではなく、あなたのすぐそばにある、いまそこにある石なのです。
スピリチュアル的に、新しい鉱物が発見されるとその時代へのメッセージが隠されていると言われます。
それまで眠っていた石が目覚める時、私達の時代も動くということですね。
あらためて人間の(いや、霊長類たるものの)素晴らしい能力と自然の力が協力して起こす目に見えないエネルギーについて考えさせられました。
「願ったことは叶う」と言います。
それは本当にそうなのだと今回の旅であらためて確信しました。
叶っていないとすれば、心のどこかで「やっぱり無理」とか「できないかもしれない」という恐れとか「本当はそうしたくない」とか「しないほうがいい」という想いがいくらかでもあるからかもしれません。
持ち主の願う力が足りないというよりは、願う想いの他の雑念に無意識が支配されているのかもしれません。
「〇〇したいけど・・・」
の
「けど」
が叶わないようにしているもう一つの無意識です。
うまく伝えられているかわかりませんが、生まれたての石達の画像から、何か心に響くものがあれば幸いです。
「気づき」や「魂の目覚め」の合図として、
わかる時にはオセロが一気にひっくり返るようにわかるものなので、私がこれ以上説明しなくても大丈夫だと思いますのであまり余計なことをごちゃごちゃ書かないでおきますね。
3日目は宝石を売り買いしている取引所を見学しました。
街ではブローカーが宝石を売買、取引しています。
基本的に、買いたい人が紙に欲しい石の名前を書いてテーブルに置きます。するとその石を持っている人が売りに来ます。
買う人がその場にいて待つスタイルなのは、私達の日常とは真逆なので興味深いですね。
石達はそれぞれに煌めいていて、必要があればカットされたり研磨されたりしていました。
この子達が誰かの大切な日に立ち会うことになるかも、と思うと石はまさに人の想いも伝える「メッセンジャー」だと思いました。
石達は地球から生まれてからたくさんの人の手を渡って、旅をして、持ち主と運命の出逢いを果たすのです。
それはもう必然、としか言いようがありません。
石が持ち主を呼ぶ、ほんとうにそう思いました。
石が生まれた意味を考えると、その「使命」はどの石にも必ずあるはずですものね。
(チャンタブリにあるパイ・ロム寺院。通称ガーネット寺。ちょうど閉館間際で間に合ってラッキーなことにお参りできたのですが、中の写真を撮る時間がなくて外観のみですm(__)m) (チャンタブリを流れる川)
(教会もありました。)
空も美しい・・・。
充実した2泊3日の鉱山への旅でした。
この後、バンコクに戻っていつものように買い付け、そして石達をパワースポットでアチューメントしました。
(ルビー原石を選んでいるところです。)
(大きなレモンクォーツを見せてもらいました。)
そうそう、
冒頭でお話した
タイという国のスピ的エネルギーの素晴らしさのお話。
太平洋戦争時代、ASEAN諸国の中で唯一植民地にならなかった国はタイです。
そして、日本もそうです。
日本とタイの共通点。
神々の住まう国、人々の祈りととも美しく花々が咲き誇る国、タイ。
石という地球からの贈り物が一旦、神々の国に結集して、幸せを祈る人々の元に旅立っていきます。
そんな素敵な贈り物を繋ぐお役目をさせていただけることに感謝して、これからも素敵な石達をお届けできますよう頑張りたいと思いました。
長々と最後までご視聴、お読みくださりどうもありがとうございました。
何かのお役に立てましたら幸いです。
皆さまのご多幸を心よりお祈りいたしております。
(旅人の木)
<番外編>
エマ「キーポイ、っていう石だそうです」
と言っていますが、
タイ語で「キーポイ」=「(宝石として価値のない石)クズイシ」という意味だそうです(笑)
キーポイ、という種類の鉱物があるのかと思った、、、(苦笑)
サムランおじさんが試しに磨いてみたそうで、綺麗なオーバルの形をしています。私的にはグラウンディングに良い石で心地よいヒーリングストーンだと感じました♪