こんにちは。
スピリチュアルカウンセラーの冥賀都子(エマ)です。
今日はカレンシルバーについて、解説したいと思います。
<カレンシルバーとは>
カレンシルバーとは、タイ北部の山岳民族「カレン族」がひとつひとつ手作業で作る高純度のハンドメイド銀製品です。
純度は95〜99%と非常に高く、スターリングシルバーよりも柔らかく温かみのある輝きが魅力。
カレン族は自然や動物、精霊に魂が宿ると信じるアニミズム(自然を敬い、愛する精神)の文化を持ち、その祈りやスピリチュアルな想いがシルバーアクセサリーの模様やデザインに込められています。
モチーフには意味があり、例えば象は力強さと繁栄、魚は豊かさと生命力、花は愛と調和、太陽は希望と生命の輝きを表しています。
お守りとしても人気があり、日常使いから特別な日のアクセントまで幅広く活躍します。ハンドメイドならではの温もりと、モチーフに宿る意味、そして伝統的な技術は世界中のジュエリーコレクターや愛好家から高い評価を得ています。
また、2001年のことですが、ニューヨークのメトロポリタン美術館で開催された展覧会をきっかけとして、カレン族の装飾品はグローバルなファッショントレンドに影響を与え始めました。カレンシルバーの製法は環境的な負担が少ないことから、注目されています。
私がカレンシルバーに出逢ったのはもう10年以上前になります。
そのアクセサリーの持つ意味、そして何より私自身もパワーストーンを使ったアクセサリー作家としてモノづくりをする立場として非常に惹かれるものがありました。ひとつひとつ、丁寧に作られ、また独特の柔らかい銀の輝きと手触りに感動したことを覚えています。そして、その歴史を知るほどにますます興味を持ちました。そして、自分が暮らす日本の伝統美術を守る人々の想いと重なりました。学生の頃、民族学を学んだ際に、文化を継承するということがどれほど大変なことかということを知りました。
文明の発達とともに、貴重な技術を受け継ぐ担い手もいなくなり、いつの間にか消えていく見えない財産がたくさんあります。
例えば、日本において今、問題になっているのは「宮大工」さんの減少ですね。釘を一本も使わずに木造建築物を作る技術を持つ宮大工さんは全国でも100人前後に減少しているというメディアの報道もあります。
できればこういった素晴らしい文化は続いてほしいですし、何よりも「祈り」が込められたエシカルなアクセサリーだと思います。
これからも皆さんに紹介していければと思っております。
以下にカレンシルバーに関する情報をまとめました。
是非、身近に感じていただき、特別なお守りジュエリーとして末永くお使いいただければと思います。
🌿 カレンシルバーに宿る物語
カレンシルバーの魅力を本当に理解するためには、その背景にあるカレン族の豊かな歴史と文化を知ることが欠かせません。
カレン族の起源は古く、チベットやゴビ砂漠から南下し、中国を経てミャンマーやタイにたどり着いたと考えられています。タイ人がこの地に到来するよりもはるか以前から、彼らは現在のタイに根を下ろし、暮らしてきました。
✨ 信仰と精神性
カレン族は「アニミズム(自然を敬い、愛する精神)」を信仰し、土地の精霊や祖先との深いつながりを大切にしています。この精神性は彼らの手仕事に色濃く反映され、ひとつひとつの銀細工に祈りが込められています。
特にカヤン族(カレン族の一部)には興味深い神話があります。彼らは「人間の男性と関わった母なるドラゴンの子孫」であると信じており、銀はこの神聖な祖先との絆を象徴するものとされてきました。そのため、銀はとりわけ女性たちにとって特別な存在であり、文化の中心に位置づけられてきたのです。
※カヤン族(Kayan)とは、東南アジアに暮らす少数民族で、カレン族の一部にあたる人々です。主に ミャンマー(カレン州・シャン州)とタイ北部に居住しています。首長族(首に金属の輪を重ねる女性)」として知られることで有名で、観光でも取り上げられることが多い民族です。彼女たちが首にする銀の輪は、ただの装飾品ではなく、癒しや幸運をもたらすと信じられ、文化的な誇りを体現しています。
✨ 象との共生
また、カレン族は「象と共に生きる民」としても知られています。タイで唯一、象を所有し、象使いとして高く評価されてきた部族です。森の民と呼ばれるカレン族にとって、象は単なる労働力ではなく、自然と共生する精神を象徴する存在でもあります。
🌏 文化の結晶としてのカレンシルバー
カレン族のシルバージュエリー作りでは、石、ハンマー、木のブロックなど、ほとんど電気を必要としないシンプルな手工具使われています。職人たちは何世紀も前から受け継がれてきた技法を守り、作品を生み出しています。
このように、カレンシルバーは単なる工芸品ではなく、数千年にわたって受け継がれてきた歴史や神話、信仰、そして自然との共生の精神が凝縮された文化遺産です。
銀細工のひとつひとつには、彼らの祈りと物語が息づいています。カレンシルバーの美しさは、その背景にある深い文化と精神性に支えられています。
カレンシルバー モチーフと意味一覧
モチーフ |
意味 |
スピリチュアル・象徴 |
🐘 象 |
力強さ・繁栄 |
長寿・家族運・財運をもたらす。障害を乗り越える力を授ける守護の象徴 |
🐟 魚 |
豊かさ・生命力 |
水の恵み、豊穣、繁栄を象徴。流れに身を任せながらも目的地へ進む力 |
🌸 花 |
愛・調和 |
美・癒し・人間関係の調和。心を柔らかくし、周囲との縁を育む |
☀️ 太陽 |
希望・生命の輝き |
活力、成功、ポジティブなエネルギー。人生に光をもたらす象徴 |
🦋 蝶 |
変容・自由 |
生まれ変わり、成長、魂の旅。軽やかさと新しい人生の扉を開く力 |
🌿 葉 |
成長・再生 |
新しい始まり、健康運、自然との調和。環境や生命力を象徴 |
🌙 月 |
内面の成長・女性性 |
直感力、感情のバランス、心の癒しを司る。周期や流れに沿った変化 |
⭐ 星 |
導き・夢 |
希望や願望成就。暗闇の中での道標となる存在 |
🐢 亀 |
安定・長寿 |
着実な歩みと守護の象徴。家庭運や健康運の向上 |
🐦 鳥 |
自由・メッセンジャー |
幸運の訪れや良い知らせを運ぶ存在。心を解き放つ力 |
🔗 結び目 |
絆・永遠 |
人と人との強い結びつき、永遠の愛や友情、約束を象徴。離れない絆のお守り |
🕸️ 網目 |
つながり・繁栄・守護 |
人と人との関わりや共同体の象徴。豊かさや魔除けの意味を持つ |
🪢 縄目 |
結束・力強さ・永続 |
家族や仲間の絆を表す。悪しきものを締め出す守護。永遠や循環の象徴 |
🌰 木の実 |
実り・豊かさ・子孫繁栄 |
成長や発展を象徴し、家庭運や人との縁を豊かにするお守り。繁栄と未来への希望のシンボル |
🌊 波 |
循環・浄化・旅 |
人生の流れや自然のリズムを表す。不要なものを洗い流し、新しい始まりを運ぶ浄化の象徴。魂の旅や自由のシンボル |
🔨 槌目模様 |
力強さ・唯一無二 |
一打一打に宿る力と個性。自然の輝きや生命力を呼び覚まし、魔除けの意味も持つ |
💎 ミルグレイン(ミル打ち) |
永遠・繁栄・守護 |
粒が途切れず並ぶことから「永遠」「豊かさ」を表す。フチを守る結界のように魔除けの意味も持つ、縁起の良い装飾 |
☆より長くシルバーアクセサリーをお使いいただくために☆
使わない時はチャック付きのビニール袋などにいれて、空気を遮断して保存してください。(銀製品は空気に触れることで黒く変色します)
黒ずみが気になるときは、専用クリーナーがあります。よろしければ、ご覧くださいませ。
https://powerstone.thebase.in/items/120638956
本日も最後までお読みくださいまして、どうもありがとうございました。